おすすめ本「「気遣い」のキホン」


こんにちは脇村です。僕のブログでは、本業での実務上のEXCEL、ACCESSマクロ&VBAの使えそうなコードの紹介、コールドリーディングの実践例、日常のつぶやき-脇村、今の時代を生き抜くために-脇村、電話占い師の現場、最近読んでいいなと思った本等について、主に発信していきたいと思っています。

今回、紹介したい本は「気遣い」のキホン 三上ナナエ(著)です。

人を気遣うためには、どうしたらいいかが、詳しく書かれている本です。p200ページ中、特に印象に残った箇所をピックアップさせてください。

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はじめに
p4私は、あることに気づきました。相手にとって嬉しいと思う気遣いとは「ちょっとしたこと」だということです。気合を入れてやることでも、ものすごい大きな仕掛けや、高いお金をかけるものでもないのです。入念な準備もいりません。さりげない一言や些細な行動が、大きな気遣いになるということに気づいたのです。そして「ちょっとしたこと」を実際にやってみると、周りの人がどんどん笑顔で返してくれるようになったのです。振り返ってみて改めて思います。気遣いは、特別な人に備わっている先天的な資質は性格ではなく、あとからいくらでも身に付けられる簡単なスキル。相手のことを思い、ちょっとした言葉や態度でそれを伝える。それを繰り返して習慣にしていく。ほんのちょっと意識を変えるだけで、ほんのちょっとコツを掴むだけで、誰でも気遣いの達人になれるのです!嘘だと思うかもしれませんが、こんな私がそうなれたのだから間違いありません。

p22一瞬のやり取りに違いが出る
気遣いとは、”相手の気持ちを想像し、思いを伝えること”だと思います。ただ入り口で判を押したように挨拶をしていたら、相手の気持ちに寄り添った挨拶はできないでしょう。「挨拶をする」のが目的ではなく、一人一人のお客様の気持ちに応えるために「挨拶」という手段をとっていたのです。飛行機に乗ってくださる方は、もちろん楽しい旅行だけではなく、様々な理由でご利用されます。「どんな事情なのかなと?」と深入りしなくても、様子を見て状況を察する力は大切です。気を落とされている方に向かって、満面の笑みで「いらっしゃいませ!おはようございます!」と元気良く大きな声で挨拶をしたら、相手はどんな気持ちになるでしょうか?相手の心情に寄り添うことで、たとえ一瞬のやり取りであっても、自分の気持ちは相手に伝わるものです。ほんの少しの気遣いが、人との関係性を作っていくのです。

p25気遣いができないと、総合評価は「ゼロ」
私が尊敬する先輩に、「いくら仕事が早く正確にできても、感じが悪いと思われたら評価はゼロになる可能性がある」と言われたのを思い出します。つまり、人間の評価は総合力。各能力は、掛け算であって足し算ではない。どこかが「ゼロ」だと、結果「ゼロ」になってしまうこともあるのです。どんなに高い事務処理能力があったとしても、気遣いができないだけで「ゼロ」の評価を下されることだってあります。仕事は一人で進めることは出来ません。「感じが悪いから、あまり関わりたくない」と思われたら、周りの協力を得られないだけでなく、いずれ孤立して、仕事が立ち行かなくなるでしょう。でも、私は無理して感じを良くしろと言いたいわけではありません。ほんのちょっとの気遣いで、「感じが良い」と周りに信頼される人もいれば、ちょっとの気遣いが出来ないばかりに「感じが悪い」と見放されてしまう人もいるということを知っておいてほしいのです。

p26周りから好かれると、やりたい仕事ができる
「感じが良い」と思われると、どんな良いことがあるのでしょうか?例えば、ここぞという時に選ばれる。大きな仕事を任される。大変な時に協力してもらえる。出会いが広がる。情報が集まる。周りから好かれる。 ほんのちょっとの気遣いができるだけで、周りの状況は一変します。あなたの人生も変わり始めます。これは大げさに聞こえるかもしれませんが、本当のことです。ほんのちょっとの気遣いで、周りの人との関係は大きく変わります。でも、それは何も難しいスキルではありません。誰でもすぐに始められる簡単なワンアクション。ぜひ、周りの状況を、あなたの人生を、良い方向へ変えていきませんか?

p42本当の気遣いは自分も疲れない
私は、そもそも「褒められたい」「気づいて欲しい」「好かれたい」という気持ちが強すぎて、気を遣っているのに褒められなかったり、気づかれなかったりすると、虚しさを感じて自分が疲れてしまうことがよくありました。無意識に「相手をコントロールしたい」という気持ちが働いて、際限のない欲求をいつも持っていたのです。でも、毎回のように見返りを求めていると、自分の心が疲れ切っていくのが分かりました。それは、自分の欲求が埋まらないと、その度に落ち込んでしまうからです。小さなことで一喜一憂を繰り返していては心が持ちません。そこで、「価値観は人それぞれだから、全ての人に好かれたいというのは諦めよう」「どんなに頑張っても相性が合わなくて嫌われてしまうことも、時にはある」「自分ではなく、相手を”不安にさせないため”の気遣いを心がけよう」こんなふうに思うようにしてみました。すると、力みすぎていた肩の力がすっと抜けていくのを感じました。

p50できる人の挨拶には「三つの共通点」がある
憧れのポストに抜擢されるや表彰を受ける人は皆さん、もれなく「気遣いの達人」です。たとえどんな人が相手でも、爽やかな気遣いをしてくれます。そして、その方たちの「挨拶の仕方」には共通点があることを発見しました。その共通点とは、・挨拶に「気」が入っている・挨拶の後に「気遣いの言葉」が添えられている・自分から「先に」挨拶をするこの三つができている人なのです。

p51相手が心地よくなる挨拶をするには?
挨拶に「気」が入っているというのは、「あなたに向けてはい私は挨拶していますよ!」という魂が込められているのです。一人ひとり目を見て、心に届くように挨拶をしてくれるので、その魂の込められた挨拶をされると、自然に背筋が伸びて「よし、私も頑張るぞ」と思えるのです。そして、挨拶だけでは終わらない気遣いの言葉が、必ず添えられています。でも、それは相手にとって負担にならない一言になるよう工夫されています。例えば、病欠明けで出勤した時、「おはよう、昨日はどうしたの?」と言われると、相手はその答えを一から話さなければなりません。しかし「おはよう、もう大丈夫?」と言われれば、「はい、大丈夫です」で済みます。このように、相手が考え込まず、すぐに答えられるような投げかけの一言は、時に気遣いなのです。挨拶は「あって当たり前、ないと無礼」と言われるものだからこそ、挨拶にちょっと一言プラスするだけで、素敵な気遣いを感じることができるのです。さらに気遣いの達人は、必ず自分から先に挨拶をします。CA の訓練生時代、教官に教えられたことがあります。「空港でライバル会社とすれ違う時は、必ず先に挨拶をしなさい。挨拶は先にする方が勝ちですよ」挨拶は先にしてこそ価値があるもの。相手の挨拶に対して返すのは、ただの「返事」。気遣いができる人は、いつでも相手を心地よくさせるツボを知っているのです。

p55「もっと何かしてあげたい」に繋がる一言
ビジネスシーンにおいても、仕事がスムーズに進む人の行動の特徴として、「何かをしてもらったら気遣いの言葉をかける」ことが挙げられます。相手に対する感謝の気持ちをしっかり言葉にして伝えられる人、と言い換えることができそうですね。会社の受付の仕事をしている友人は、「信頼できる人は、とにかく受付の人にも感じが良い」と言っていました。何かするたびに、「お手数をかけます」「よろしくお願いします」「恐れ入ります」「助かります」「いつもありがとうございます」など、必ず一言「気遣いの言葉」を言ってくれるそうです。誰しも、お礼を言われると「もっと何かしてあげられることはないかな」という気持ちになるものです。ほんの些細な一言かもしれませんが、あるかないかで印象は大きく変わります。

p56普段からの習慣にしよう
このような「ちょっとした一言」というのは、ビジネスシーンだけで発しようとしてもなかなかできるものではありません。「一言加えるくらい、意識すれば簡単だろうと頭では思っていても、意外と咄嗟には出てこないのです。やはり、普段からの習慣が大切。例えばカフェに行った時、お店の人に声を出してお礼を言う。銀行などで対応してくれた人に感謝を伝えるなど、普段から意識して行うことで自然に言葉が出てくるようになります。相手が自分の為に動いてくれたことに対する感謝の気持ち。そして、それを言葉で表現すること。それは、普段の生活から意識することで身についていきます。その積み重ねによって、相手は自分に好意をもってくれる。そして自分を慕い、また協力してくれる。ビジネスの良いサイクルにつながっていくのです。

p58「○○さん、どうぞ」と料理を出してくれるお店
CAをしていた頃、マイレージの上級会員の方に対し、お客様の名前をお呼びしてご搭乗のお礼を伝えていました。名前を呼ばれると、特別扱いされているような感じがして嬉しくなるだけでなく、心理的にも近くなったような感覚が起こるというのを以前聞いたことがあります。名古屋にあるお寿司屋さんは、美味しいことに加え、「お客様への気遣い」で人気があることでも有名です。実際にお伺いすると、「三上さん、どうぞ」と言いながらお寿司を出してくれたり、「三上さんにお茶をお持ちしてください」と店員さん同士で指示を伝えあったり、常に名前を呼んでくれるのです。お店の方全員が、お客様の名前を覚えているのにも感激しました。それだけで歓迎されているような気持ちになり、心地良い時間を過ごすことができました。

p63使いやすいからこそ危険な言葉 
この「すみません」という言葉。よくよく考えてみると、色んな意味で使われていることに気づきます。「ごめんなさい」「ありがとう」「ちょっとお願い」「申し訳ありません」「失礼します」「恐れ入ります」・・・など。実に様々な場面において、「すみません」をとりあえず使っていたのです。それだけ便利な言葉でもあるのですが、たくさんの意味がある分、感情がこもってないように聞こえるという面があります。

p64別の言葉で言い換えてみよう
ある素敵な女性と、少し豪華なランチをする機会がありました。その女性は、店員さんを呼ぶ際に「すみません」ではなく「お願いします」と声をかけていたのです。素敵な佇まいと言葉の調子が合っていて、思わず「さすが」と唸ってしまいました。また、何気ない日常ではさほど問題にならなくとも、ここぞという場面で「すみません」の連発は非常に危険です。例えば、クレーム対応の場面で「すみません」を使ってしまうと、お客様は軽くあしらわれたという印象を受けます。このような場合は、「ご心配をおかけして、誠に申し訳ありません」と丁寧に謝罪するのが正解です。お客様に対して「申し訳ありません」と感情を込めていうのと、「すみません」と言うのとでは印象がかなり違います。便利な「すみません」という言葉、あなたも使いすぎていませんか?言葉がただの口癖にならないよう、相手の気持ちに照準を合わせて、「すみません」を違う言葉に置き換えてみましょう。すると、相手に伝わる素敵な一言に変身するはずです。

p66お得になる情報をプレゼント
友人との雑談は盛り上がるのに、オフィシャルな場面だと何を話したらいいのかわからなくなる・・・という人は多いのではないでしょうか。雑談は、目的をもって話をしなくても本来は良いものです。色んな所に話が飛んでも OK なはずです。しかしビジネスシーンでは、相手との距離を縮め、良い雰囲気を作る下地として使われることがよくありますので、気遣いのない雑談は嫌われます。雑談の基本は、相手の話を聴くこと。人は話をしっかり聴いてもらうと、「尊重されている」という感覚になり、その人に好感を持ちやすくなります。まずは、相手に話をしてもらうことを意識しましょう。とはいえ、相手の話を待っているだけでは、話が続かないことも多くあります。自分から話を提供しなければならない場面もあるでしょう。その際には、一方的な話で終わらないよう、雑談は「相手のお得になる情報をプレゼントする機会」と捉えます。人は「意味のない話」を聞かされると疲れてしまいます。ここで言う「意味」とは、・情報性・共感性・意外性を示します。情報性とは、相手にとってプラスになる情報であること。共感性とは、相手が話に入ってこられるような共感部分があること。意外性とは、相手が食いつくような面白い内容であること。気遣いできる人は、相手に合わせて意味のある雑談のネタをいくつか用意しています。雑談ネタは自己満足にならないよう、相手が受け取った時の反応を想像しながら考えます。それは、「お土産」を選ぶ感覚にもよく似ています。何が好きだったかな、どんなものに興味があったかな、苦手なものは何だったかな、どんなものなら喜んでくれるかな・・・など相手のことを考えながら話題を探してみましょう。

p71「あの時の話」が次の雑談に繋がる
また、「何気ない会話を覚えている」というのも気遣いの達人が為す技です。何気ない会話を覚えていてくれる気遣い。雑談の中に、次に繋がる話の種が隠れていることは多くあります。それを覚えておくことで、毎回の雑談に花が咲いていくのです。プライベートでも、職場でも、相手との距離を縮めるために雑談は大きな力を発揮します。距離が縮まると、ちょっとした事も相談しやすく、また声をかけてもらいやすくなるので、ミスなどを事前に防ぐことにもつながります。ぜひ雑談で、コミュニケーションの幅を広げてみましょう。 

p75「是非教えてください!」で心を開いてくれる
フライト中、お客様との会話を弾ませるのがとても上手な CA がいました。私はその秘訣を知りたくて、どんな風に会話をするのか尋ねてみると、「お客様の方が絶対詳しいことを質問するの」と教えてくれました。この時のポイントは、「よろしければ」とは言わず、あえて「是非教えてください!」と言い切ること真似をしてみると、ほとんどのお客様が喜んでお話をしてくださいました。私も今までたくさんの貴重な話を知ることができました。ぜひオープンクエスチョンを使って、「あなたは知りたい」というメッセージを伝えてみてください。あなたの相手に対する見方が少し変わってきますよ。

p85「相手の気持ち」をそのまま言葉にするだけ 
ビジネスシーンでも「共感」を使うと、上手にコミュニケーションを図ることができます。例えば、クライアントが「うちの社員、なんだか元気がないんだよね」と言ったとします。同感だと「そうですね。ちょっと元気がないですね」、否定だと「そんなことはないですよ」となります。これらの言葉だと、相手は受け止めてもらったという感覚にはなりづらいのです。一方、共感であれば「元気がないと感じていらっしゃるのですね」となります。これであれば、クライアントは自分が感じていることをしっかり受け止めてくれたと思い、信頼して相談してくれるようになるでしょう。気持ちに焦点を当て、それを受け止め、言葉にして返してあげることが「共感する」ということです。共感とは、相手の心に寄り添う大事な気遣いなのです。

p92上司への気遣いの基本はこまめな報告。報告の有無は、信頼の有無
上司が部下に対してイライラすることの一つに「報告してくれない」ことが挙げられます。ここには二つの意味が含まれています。・聞かないと報告してくれない・結果を先に報告してくれない 報告に対してナーバスになる上司の思いは、「期限に間に合わないとまずいのに、大丈夫なのかな」「軌道修正が必要であれば、早めに指示を出したいのに」「ギリギリになって手を打てなくなったら、最終的には自分なんだよな」上司には、部下の状況を把握する役割と責任があるのです。仕事をしていく上で、報告の有無は、そのまま信頼の有無に繋がります。「上司は忙しそうだし、そこまで言わなくてもいいか」と迷う内容でも、無いよりはあったほうが上司も安心です。私は、報告をし過ぎて叱られている人を見たことがありません。タイミングを見計らい、小さな隙間時間を狙ってでも報告をするのが気遣いです。

p95相手が安心する「報告の形」とは?
報告の基本は、「相手の知りたいこと(結果)から先に、簡潔に伝える」こと。上司への気遣いの基本は、こまめな報告。仕事が終了するまでの間の「経過報告」は、しっかりと行いましょう。そして、何よりも伝える順番を抑えておくこと。報告は「相手の知りたいこと(結果)から先に、簡潔に」。これさえできていれば、相手が安心する報告ができるでしょう。

p101返事は明るく、復唱を忘れずに
「返事」をするというのは、指示を受けた時の第一声が肝心ということです。相手に届くように、しっかり「はい」と返事をするのが基本です。「返事」は長年の習慣が出やすいもの。悪気なく返事を流している人は意外にも多いので注意しましょう。どこの会社にも先輩のウケが良い後輩がいますが、共通して言えるのは「返事が爽やかである」ということ。明るい返事はやる気、素直さを感じさせます。「メモ」を取るというのは大事な行為です。上司が指示を出す時、最も不安になるのは、部下が「メモを取っていない姿」です。いい加減に聞き流しているように見えるだけでなく、指示を忘れないか不安になるものです。ただ、1から10まで全てをメモする必要はありません。後で見たときにポイントがわかるよう、要約し手早くメモを取っていきましょう。最後のポイントは「復唱」すること。「復唱」は指示を理解したことを伝えるだけでなく、上司の言葉を繰り返すことで無意識に好意を伝える効果もあります。人は、自分に似た人を好む傾向があります。自分と同じ言葉を使う人にもまた同じように好感を抱きます。これらの三つのポイントは、相手が上司だけでなく、いろんな人に当てはまるものです。相手が気持ちよくなる気遣いであり、また自分も「しっかりやろう!」と意識が高まる言動にもなるので、覚えておくといいでしょう。

p106何気ない時、どんな顔をしている?
ビジネスにおいても、プライベートにおいても、「表情」はとても大事です。それは、表情が最も感情を伝える機能を持っているからです。人と接している時は、表情を意識している人は結構いるかもしれません。しかし、人と接していない時が実は意外に大事。ビジネスの場面であれば、閉じかけのエレベーターでお客様をお見送りするときも、素顔や真顔が出やすいもの。最後まで気を抜かずに、表情に注意したいですね。

p111鼻先、心臓、つま先を相手に向ける
税関では、「正対」していない人は怪しいと言われます。「正対」とは鼻先、心臓、つま先が相手の方に向いていることを指します。確かに、顔は正面を見ていても、つま先がは真横を向いていては、その場をすぐに離れたいような印象に見えますね。ビジネスシーンでも、上司に呼ばれた時、顔だけを向けて返事をした時と、しっかり全身(少なくとも上半身)を上司の方に向けて返事をした時では、印象がかなり変わってきます。顔だけの場合、面倒くさそうに見えてしまうものです。そして実際、面倒くさいと感じていることが多いのも事実・・・。その気持ちが相手に伝わってしまうのは好ましくありません。「話を聴くときは相手の方はしっかり向く」。これだけでも徹底して行うと、信頼感や安心感を与えることができます。

p116電話の声だけで本人は伝わってしまう
見えないと言えば、電話応対なども相手には姿が見えない状態です。しかし、電話の向こう側でどんな表情で話をしているのか、どんな姿勢なのかは、怖いほど想像できてしまうものです。道端で、よくビジネスマンがお辞儀をしながら電話をしているのを見かけます。それを見て「見えないのに、何でお辞儀をするの?」とツッコミを入れる人もいます。しかし、見えないからこそ、お辞儀をしなければ本当の気持ちが声に乗って伝わらないのです。お辞儀は、一瞬でできる動作でありながら、相手に思いを伝えるための必須動作でもあります。相手に見える、見えないにかかわらず、「お辞儀」をプラスしてみることで、あなたの想いが一段と相手に伝わるでしょう。

p120注意したい三つのポイント
「見た目で判断してはいけない」という言葉は、裏を返せば見た目で判断する人が多いからこそよく言われる言葉です。「仕事ぶりを見てください!」と思っていても、身だしなみがきちんとしていなければ、その機会すら与えられない、選ばれない、重要な仕事を任せてもらえない、そんなこともたくさんあります。・清潔感はあるか・違和感がないか・機能的であるか 身だしなみにこだわりがないばかりに、最初から手を抜いている印象に映ってしまうのはもったいないこと。身だしなみは、相手に安心感、信頼感を与える大きな気遣いです。ぜひ今一度、三つの視点でチェックしてみてください。 

P136私を主語にして伝えればいい
相手のことを思いやる思いやりながらも、自分の意見をストレスなく言えるようにするにはどうしたらよいのでしょうか?それは、「自分(私)」を主語にして話をすることです。”私はこう思っている”という視点でメッセージを伝えるのです。これは、「 I メッセージ」とも言われます。例えば、「待ち合わせにいつも遅れる」という内容を相手に伝える場合 、I メッセージで伝えると「私、心配したよ。今度から連絡をもらえると安心できるな」となります。

p141「余計なことかもしれないけれど」の一言でうまくいく!
そこから抜け出す第一歩は、そう言い訳をしている自分に気づくことです。そして、その言い訳を思い切って「相手に伝える」ことで不安が解消されます。「相手に伝えていいの?」と思うかもしれませんが、一言伝えるだけで思いやりのある気遣いができるようになります。例えば、「余計なことかと最初は躊躇しましたが・・・」「断ってくださってもかまわないのですが・・・」「お役に立たないかもしれませんが・・・」このように、先回りして言ってしまうのです。「おせっかいかもしれないけれど、最近ちょっと元気がないように見えるよ。何かあった?」と声をかけると、相手への配慮が伝わります。

p142本音を隠さないことが真の思いやり
先回りして自分の気持ちをさらけ出すことは、お願い事をする時にも効果を発揮します。取引先に Yさんという方がいました。 Yさんの第一印象はいかにもバリバリ仕事ができるイメージ。話すテンポも速く、説明の仕方も上手く、私は若干記憶しそうになっていました。しかし、あるメールをもらってからイメージが変わったのです。「お忙しい時にこのようなお仕事をお願いするのは気が引けたのですが、勇気を振り絞って今回お願いしました!」と書かれていたのです。「気が引けたのですが」「勇気を振り絞って」というフレーズに、Yさんの本音が隠れているようで、心の距離がグッと縮まったような気がしました。もちろん、喜んで気持ちよくその仕事をお引き受けしました。気遣いの一言がうまく言えない時は、一旦自分の心を見つめてあげて、心にかかっているブロックを確認してみてください。そして言い訳をしている自分に気づき、少しだけ勇気を出して、ブロックの中に隠れている思いを包み隠さず相手に言ってしまうことです。ブロックがあることは、決して悪いことではありません。相手のことを思うからこそのことです。きっと言われた相手も「自分のことは配慮してくれているんだな」と感じ、安心して受け入れてくれるはずです。

p170「今後ご一緒に」を社交辞令にしない
誰しも、大きなお願い、重要な約束はしっかり守る傾向がありますが、小さなお願いや些細な約束はその時の雰囲気やノリのようになってしまって、そのまま忘れてしまうことが少なくありません。例えば、「今度、ご飯にでも一緒に行きましょう!」というのはよく交わされる常套句。その時は社交辞令のつもりはなく、本当にお誘いしたいという気持ちで悪気なく言ってしまうものです。相手に気遣ったつもりの小さな約束です。でも、なんとなく気になりつつも、そのまま果たされないことがよくあります。言われた方は少し期待しながらも、「まあそんなもんだよな・・・」と相手のいい加減さにガッカリして終わるものです。しかし、私がこれまで出会った「気遣いができる人」は、日程調整の連絡を3日以内にくれるのです。そして本当に一緒に食事をしたいと思う人以外には「今後○○に行きましょう!」とは気軽に言わないのです。たとえ、小さな約束であっても守れなければ信頼を損なうということを分かっているのだと思います。仕事ができる人は、小さな約束をとても大事にしていると感じます。気遣い、行動力、そして誠実さが、相手の信頼をどんどん掴んでいくのです。

p189身近な人と関わる時の気持ちで
ある気遣いの達人は、レストランなどを予約する時は、ランチとディナーの間の時間に電話を入れるようにしていると言っていました。その時間であれば、お店の人も余裕をもって対応できるとのこと。この友人は、色んなお店に行くたびに、店員さんに顔を覚えてもらっているのですが、一人ひとりに丁寧な気遣いをしています。「こちら、手にとって見てもいいですか?」「詳しくないもので、質問してもいいですか?」わざわざ、店員さんに確認して了解をもらっているんですね。去り際も「見せてもらってありがとうございます。楽しかったです」と必ずお礼を言います。友人は、「”素敵だな””楽しかったな”と思ったままを伝えているだけだよ」と言っていました。別に見返りを期待してコミュニケーションを取っているわけではありません。なのに、周りが友人のその振る舞いに、色々なサービスをしてくれるのです。時には、限定賞品を紹介してくれたり、裏メニューを出してくれることも。自分がお金は払う立場にいても、身近な人と接する時のように関わることで、自分も相手も気持ちが明るくなり、楽しいことが起こるきっかけを周りがくれるのではないかと思います。今まで何気なく見過ごしてきたこと。まずは、今度店員さんに何かしてもらったら「ありがとう」と言ってみる。そんなちょっとしたことから始めてみませんか?

終わりに
この本に書いた1番大切なこと。それは「相手のためになると思うこと」を「自信がなくてもやってみる」ことです。最後にお伝えする「気遣い」ができる人になるためのポイントはこの3つ。・「自分がどう思われるか」ではなく「相手のために」・悩みすぎず、自分が納得できることを正直に・自信がなくてもとにかくやってみる そうすると、どんどん気遣いが上手くなっていきます。あなたの人生も、少しずつ、確実に好転していきます。その一つひとつが自信になって、さらにあなたを輝かせてくれるでしょう。

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いかがだったでしょうか?気遣いとは、誰に対してもほんのちょっとした挨拶、返事、声掛けを心がけることだということを学べました。

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赤いフォントにしたところが、本書で特に読めてよかったなと思うところでした。

まとめると、相手にとって嬉しいと思う気遣いとは「ちょっとしたこと」だということです。気合を入れてやることでも、ものすごい大きな仕掛けや、高いお金をかけるものでもないのです。入念な準備もいりません。さりげない一言や些細な行動が、大きな気遣いになるということに気づいたのです。そして「ちょっとしたこと」を実際にやってみると、周りの人がどんどん笑顔で返してくれるようになったのです。気遣いは、特別な人に備わっている先天的な資質は性格ではなく、あとからいくらでも身に付けられる簡単なスキル。相手のことを思い、ちょっとした言葉や態度でそれを伝える。それを繰り返して習慣にしていく。ほんのちょっと意識を変えるだけで、ほんのちょっとコツを掴むだけで、誰でも気遣いの達人になれるのです!嘘だと思うかもしれませんが、こんな私がそうなれたのだから間違いありません。気遣いとは、”相手の気持ちを想像し、思いを伝えること”だと思います。相手の心情に寄り添うことで、たとえ一瞬のやり取りであっても、自分の気持ちは相手に伝わるものです。ほんの少しの気遣いが、人との関係性を作っていくのです。という風にしました。

以上、「気遣い」のキホン 三上ナナエ(著)について取り上げてみました。

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ちなみに名著と言えば
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え 岸見 一郎 (著), 古賀 史健 (著)
完訳 7つの習慣 人格主義の回復(新書サイズ) 新書 スティーブン・R・コヴィー 、 フランクリン・コヴィー・ジャパン
人を動かす 文庫版 D・カーネギー  (著), 山口 博 (翻訳) 

自己啓発書は時間がないなら、この3つを読めばおよそは補完できると言われています。ほとんどの自己啓発書の思想は上記の著書から影響を受けているように感じます。上記3冊は内容すべてが素晴らしく、僕が一つずつピックアップする必要はなさそうです。読まれてない方は是非一読いかがでしょうか?

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というわけで脇村の日常で役に立つ技術ー雑記ブログ記事、次回もよろしくお願い致します。

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