おすすめ本「一生お金に“嫌われない”生き方」


こんにちは脇村です。僕のブログでは、本業での実務上のEXCEL、ACCESSマクロ&VBAの使えそうなコードの紹介、コールドリーディングの実践例、電話占いでの現場、最近読んでいいなと思った本等について、主に発信していきたいと思っています。

今回、紹介したい本は、一生お金に“嫌われない”生き方 江上治(著)です。色々とためになる情報が載っていて、生きていく上での必要な知識を蓄えられ、凄くためになった一冊です。

僕なりにp221ページ中、特に印象に残った箇所をピックアップしたいと思います。やはり本書でも、令和の時代、特にこれから象徴的になりそうなのは人工知能(AI)の発展だと感じました。それでは内容に移って参ります。

p3 プロローグ
最近、違和感を感じるのがサラリーマンでありながら大家さんを目指すために都内の不動産投資セミナーに参加している人たちだ。聞けば不動産を数件保有した後、不動産大家さんとして独立して会社を退職したいとか。正直この時代に危険な生き方だと言わざるを得ない。世界でも有数の自然災害大国日本で、例えば悲惨だった不動産が消失してもさらに購入し直し生きていく力はあるだろうか?人生100年時代を顧みれば資産(ストック)を作るよりもいかにフローを作るかを目指すべきだと思う。本書で提案したいのはライフスキルを身につけて85歳までフローを得られる生き方を目指すために今からどのように学べば良いかということだ。これからの日本社会に定年はなくなるだろう。無理に50代から資産を作ろうとせずお金に嫌われないように生きていくことを私は提案したい。お金に嫌われない生き方とはどんな生き方なのか?お金に嫌われない人はそうでない人と比べ生涯における時間の使い方、お金を使う習慣に大きな差がある。言い古された表現をすれば、お金に嫌われない生き方とは社会や身近な人に対して貢献する生き方だ。 

p22Y君はなぜ20社以上面接に落ちたのか
君なんか100万円もらってもいらない。彼は真面目で優秀な男だが日本の大企業の横並び思考、安定志向の中で生きてきた人間である。弊社は社員5人のベンチャー企業で安定を求めるよりも何か価値を生み出す人間じゃないと雇う余裕もないし必要もない。私の会社でもかつて大手銀行や保険会社に勤めていた部長で五十歳の人を雇ったことがあるがいずれも若い女子社員より使い物にならなかった。安定志向で育ってきた人間は価値を見出すことよりも安定を求めてしまう。挑戦しようという発想がないのだ。私自身会社を辞め、起業する中で様々な失敗を通して学んできた。一方大会社にいれば学歴が高ければいいという考えが染み込んでしまう。ベンチャーで生きる人間とは全くタイプが違うのだ。人生失敗するときは客観的に自分を見られなくなった時で「酒、女、博打」とだいたい相場が決まっている。 Y 君も客観的に自分の市場価値を読めば会社を辞めても年収1200万円の価値を生み出せるのかどうかわかったはずだ。しかも高校生と大学生の子供が二人いて奥さんは専業主婦だ。エリートサラリーマンにありがちな話で子供を私立のいい学校に通わせているから教育費がバカほどかかる。家を買った時のローンも残っている。今の年収を維持しないと食えないというのだ 。「お前なんかゼロ円でも雇わない。そもそも企業文化が違うだろう。」冷たいと思ったがそう断った。読者の方々も会社で嫌なことがあってもいきなり辞めてはいけない。まず自分の市場価値を冷静に見極め、今の会社で価値を磨き高めていくことだ。そして辞表を出しても絶対に止めないでくれと懇願される。4回辞表を出しても止めないでくれと言われるぐらいの価値のある人になってほしい。

p32退職後の準備金がゼロの人たち
もう一つ残酷な現実がある。我々の世代は既に人生100年時代に突入しているということだ。今の50歳は65歳で定年を迎えた後35年以上生きなければならない。70歳まで働いても残りの30年以上の人生が待っているのだ。ここでお金があるならいい。健康だってある程度はお金で買える時代だ。自由に使えるお金があれば楽しい老後が待っているだろう。だが現実には老後の準備は万全などという人は稀だ。それどころかゼロという人も少なくない。フィデリティ退職・投資教育研究所の調査(2015年)によると20代から50代のサラリーマンの40%が退職後の準備金をゼロと答えているのだ。定年を迎えた50代でも約26%がゼロと答えている。これは大企業に勤める年収1000万や1500万円の人も例外ではない。むしろ年収1000万円から2000万円の中間つまり年収1500万円ぐらいの人が一番お金を持っていないというのが私の実感だ。年収1500万円と言うと50歳前後の人が多いがこの年代は Y 君もそうだったように子どもの教育費に一番お金がかかる。私立の学校に行かせればそれだけで大変な授業料を払わなければならないし、塾や習い事にお金をかけている家庭も多い。大学に入ってからの学費もある。浪人すればさらにお金がかかる。しかも年収が1500万ぐらいあれば銀行からの勧誘が来る。年収が1500万円あるならタワーマンションが買えますなどと言われてその気になって買ってしまう。そうして7000万ぐらいの借金を背負ってしまうのだ。また大手企業のサラリーマンだと妻が専業主婦というケースも多い。専業主婦の妻たちの見栄の張り合いという問題もある。あの家がタワーマンションを買ったからうちも欲しい。あの家は BMW に乗っているからうちはアウディにしてと言った具合。以前知人のディーラーに聞いてみたところアウディの顧客で多い層は年収1000万円台の人達だ。だが年収1500万円は実はそれほどお金持ちではない。年収1500万円なら月収にして90万円ちょっとだ。年収900万円以上は33%の所得税がかかるから税抜き後の所得はもっと少ない。さらに健康保険や厚生年金保険などの社会保険料を引くと手元に残るのは50万円程度になる。これが経営者ならいろいろと節税もできるが源泉徴収で天引きされる会社員はそれもできない。手取り50万円でタワーマンションや高級外車を買ったりすればお金が残らないのも当然で小遣いにしてもせいぜい3万円程度であろう。 

p42お金があれば人生の選択肢も増える
私のクライアントのある人が語ったこんな名言がある。「貧乏人に孫も猫も寄り付かん。孫がおじいちゃんの所に行くのはお小遣いをくれるからだ。猫だって餌をやらなければ噛み付く。」歳をとってお金がなければ悲しいかな誰からも相手にされない状況が待っているのだ。とはいえお金がないからといってお金のために働くのもまた不幸な人生だと私は思っている。だが好きで働くなら違う。自分の得意なことを生かし世の中に貢献してお金をもらうならこれはもうお金の奴隷ではない。生き甲斐と言ってもいい。プロローグで紹介した、まさに私のクライアントの年収1億円超の人たちの生き方でもある。我々は100歳時代を生きる世代だ。我々が65歳になる頃には定年だって70歳や75歳まで伸びているかもしれない。70歳、80歳でも働くのが当たり前になっていても全くおかしくない。そんな歳になっても会社の奴隷として働くのは嫌だと思うなら独立して収入を得られるスキルを身につければいい。今50歳なら65歳まで15年もある。その間会社にいながらスキルを磨けばいい。今いる会社が大会社であればあるほどスキルを磨くチャンスはいくらでもある。肩書きを使えば人脈だっていくらでも増やせる。個人で何かするよりよほど有利な条件を持っているのだ。今の職場で信用を築けばそれが独立後の大きな力になる。会社で15年、虎視眈々とスキルを磨き、定年後晴れて新たな働き方をすればいい。逆に待って欲しいのが将来が不安だからと焦っておかしな話に飛びつくことだ。不動産投資で大家になれば働かずしてお金が入ってくる。そんなうまい話に乗せられ、なけなしの貯金をはたいてマンションアパートを買い、何千万円もの借金を背負う。そんなケースを私は嫌になるほど見てきた。老後が不安なら、まずは今の仕事を着実にこなす。その上で定年後も収入を得るためのスキルを磨く。人生100年時代にあってそんな長期的視野で今後を考えていただきたい。

p52収入の源泉を三つ持つ
これからの時代を生きるには私は収入の源泉は三つ以上持っておくほうがいいと思っている。そもそも今。50歳の人にとって15年後に年金の支給開始年齢が65歳とは限らない。支給開始年齢がどんどん上がっている現状を考えれば、70歳はおろか75歳、80歳まで年金がもらえないことも考えられる。そもそも年金を支払うのは国である。今でさえ借金が1000兆円もあるのにこれ以上の負担をかけてどうするのか。ますます老人は要らないという話になるだろう。子供や孫に更なる借金を負わせることになり、これでは若い世代がどんどん海外に逃げてしまう。年金をあてにするのではなく貰えたらラッキーぐらいのスタンスでいた方がいい。運良く年金が入ってきたら遊びに使ったり孫に使ったりすればいい。

p54収入の源泉は会社員時代から探しておく
この収入の源泉を三つ持つという考え方は会社員時代から実践するようにしたい。そもそも今の時代収入が会社からの給料だけというのはあまりにリスクが大きい。いつ会社からリストラされるかわからない時代だ。大会社に勤めていても会社が不祥事を起こせば先のことはわからない。クビにならないまでも給料が減る可能性は十分考えられる。会社が倒産することだってある。会社以外に収入の源泉があれば会社で何かあった時も金銭的にも精神的にも余裕ができる。別の源泉のウエイトを高くしてそちらの収入をメインにすることだって考えられる。源泉を増やす一番簡単な方法はサラリーマンなら会社休みの土曜日は日曜に働くことだ。最近は副業を認める会社も増えている。副業は日本政府の求めるところでもある。安倍内閣が推進する働き方改革はこれまでのサラリーマンの働き方を一変させようというものだ。50歳前後の我々の世代でも会社に依存し残業代目当てで会社に残る人は少なくない。「そんな働き方止めてくれ。就業時間が終わったらさっさと会社を出てお金が欲しければ他で稼いでくれ」という訳で、自営業者みたいに働いてくれと言っているのだ。

p56いい副業と悪い副業
副業をするにあたって覚えておきたいのはうまい話には乗らないことだ。巷には「これをやれば確実に儲かります」と言ったセミナーがたくさんあるが全て詐欺だと思っていい。世の中に確実に儲かるという話は絶対にない。そんな言葉が出てきた時点で詐欺なのだ。年利10%以上の利回りなどと高利回りをうたう投資商品も同じだ。せいぜいが過去の実績で将来を保証するものではない。将来は保証しないという言い訳がよく見れば小さい字で書かれており、よく読まずに購入した後で騙されたとなるのだ。そしてもう一つ大事なのがお金のための時給仕事はしないことだ。理想はブログの広告収入や本の印税のように頑張ってスキルを上げれば上げただけ収入が増える成果報酬型のような仕事だ。確かにコンビニでアルバイトをしても1日1万円くらいにはなるだろう。月に4日働けば4万円になる。だがコンビニのような時給仕事はいずれ AI (人工知能)に取って代わられる。 AI (人工知能)の普及で最初になくなるのはコンビニやスーパーのレジ打ちのような時給仕事だ。外国人労働者の問題もある。政府は今後人手不足を補うため外国人労働者を大量に受け入れる方針だ。やはり時給仕事ほど彼らにとってかわられやすい。自分の得意なこと、つまりスキルをコンテンツ化してお金に変えてもいい。ブログに書いてアフィリエイト収入を得たり、有料ブログを立ち上げる。自分の得意なことを開示し必要な人に買ってもらうのだ。

p69今まで何に一番お金と時間を使ってきたか
お金に変えられそうな特技が見つからないなら師匠を探して修行してもいい。50歳にもなって今更修行なんてみっともないと思うかもしれないが人生100年時代にあって50歳などまだまだ洟垂れ小僧だ。5年くらいかけてお金を稼げる価値を持つまでに高めることだ。そもそも50歳になって何もないことがおかしい。それでいてお金の不安をなくしたいなら気持ちを入れ替えて修行するしかない。

p87数字で自分を語る
お金に嫌われない人になるには自分の仕事がどう役に立っているか説明できなければならない。これは事務職の人間も同じだ。みんなと同じ仕事をしていたのでは恐らく給料以上の価値を生み出しているとは言えないはずだ。だがここで、今やってる仕事をマニュアル化して皆で共有できるようにしたらどうだろう。ベテランとして熟知している作業手順などを1年目の新人でもできるようにマニュアル化する。不慣れな人間でもできるマニュアルを作ればそのぶん人件費をカットできる。その作業に従事していた人間を別の部署に回せば会社全体の生産性が高まる。仮に100人の人件費をカットできればそれだけ会社に貢献したことになる。いま自分にしかできない仕事をマニュアル化して誰にでもできるようになれば自分の価値はなくなるかと言うとそうではない。そういう人間こそ会社が求める人材だ。マニュアル化して作業を効率化する発想を持ち実際にそれが出来る能力を持った人間を会社は手放さない。そう考えたとき自分がこれまで培ってきた能力は独占しようと考えないことだ。みんなで共有する。共有すれば会社全体の利益になるし、自分自身共有することで新たに得られることも出てくる。そういう意識を持ち自分がどんな事で貢献してきたかを数字で伝えられる人なら会社の外に出ても有用な人間とみなされる。そういう人間が65歳になっても生きていくことができるのだ。

p95いきなりお金にしようと考えない
また自分の武器を見つけ副業を始める際にはいきなりお金にしようと思わない事も大事だ。最初の3ヶ月は実験期間と考える。3ヶ月ほど試して色々な評価もわかってくる。3ヶ月はただ働きをするというのは人から学ぶときも同じだ。自分の武器を磨くために誰かの下で修行したいなら最初の3か月はただ働きを覚悟する。友人も同じだ。私が良い友人関係を築けているのは損得抜きに情報を教え合える人たちだ。自分が得意なことを相手に教え、自分のわからないことは教えてもらう。そこにお金は介在しない。それでいてお互いに得た情報をもとにお金を稼いでいる。最初からお金を稼ぐのを目的にしたのでは大きなお金にはならない。 

p102まずは3人のファンを作る
私は人生で50人のコアなファンを作れば一生食べていけると思っている。彼らが毎月1万円払ってくれれば月収50万円になる。60歳までに50人のコアなファンを作れば定年後も毎月50万円入ってくる。自分の得意なことや人のためになることをしてありがとうと言われ、お金ももらえる。ある意味理想的な生き方だ。ファンを作るにあたって大事なのはいきなりお金にしようと思わないことだ。最初はただで手伝う。ただで情報やノウハウを公開する。相手の反応を見て、お金がもらえると思ったら「これ3000円だったら払う?」などとテストマーケティングをしてみる。そうして相手との距離を測りながら徐々にファンを作っていく。この人と思った人に徹底的に向き合う。そうして3人のファンを持てれば、その人達が口コミでファンを増やしてくれるのだ。

p106ファンを作るのに大切なプロフィール作り
ファンを作るには自分がどういう人間か認知してもらうことも重要だ。自分がどんな人間か認知してもらって初めてこの人を応援したい、この人に教えて欲しいという気持ちを抱いてもらえる。そのためにまずやりたいのはプロフィール作りだ。自分はどんな経歴の持ち主で、どういう事で人を助けられるのか、人に貢献できるのかを伝える。これがファンづくりの第一歩になる。すでに述べたようにお金は価値と価値との交換である。自分の価値を与えるから相手の価値の一つ、お金をもらえる。自分はお金をもらうに値すると交渉によって相手に伝える。この交渉をスムーズにするための手段がプロフィール作りなのだ。プロフィールは事実を具体的に書くほど説得力がある。ポイントは名詞、動詞、数字を使うことだ。

p115困った時に助けてくれる人を5人持つ
どんなに有能な人でも自分一人で何もかもはできない。足らない経験や知識を補ってくれたり人手が足りない時に助けてくれる存在が必要だ。そうした人脈があってこそ仕事も発展させられる。例えば転職で成功している人を見ると多くは紹介によるものだ。元々その人を知ってる人が「うちの会社に来ないか」あるいは「あの会社はどうか」などと紹介してくれる。いわば引き抜きで人材会社に登録して転職に成功した人は私の周囲には一人もいない。やはり転職でも役立つのは口コミなのだ。 

p118一緒に仕事をする仲間を作れ
さらに言えば、こういう人たちは困った時だけでなく日頃から一緒に仕事をする仲間にするといい。どんなに優秀な人間でも一人でやれることには限界がある。ものを売るのは得意だけれど文章を書くのは苦手だ。人を集めるのは得意だけれどセールスをかけるのは苦手だ。そんな人はいくらでもいる。お互いの苦手な部分を補い合い、得意な分野を生かせば仕事の幅は格段に広がる。どんな時代であれ、異なる才能を共有できる人は強い。人の才能を生かすチームを組める人ほど勝ちやすいのだ。たとえ全てが得意だとしても一人でやったのでは時間的な限界がある。自分の代わりに仕事をやってくれる人がいれば仕事は何倍にも捗る。特に今はネット時代で必ずしも一箇所に集まる必要はない。お互いがそれぞれの場所で得意なことをしてネット上でひとつの商品にすることだってできる。今、人脈と呼べる人がいないなら周囲の知り合いに貸しを作るといい。相手の役に立つ行動をして貸しを作る。あるいは困っている時に貸しを作る。貸しをつくれば、相手にとっては借りだ。借りはいずれ返したいと思うのが人情で、そういう人を何人も持っていればいざ困った時に助けてくれる人も出てくる。相手が助けてくれればこちらも恩義を感じて相手が困った時に助けようと思う。こうして人脈が築かれていくのだ。 

p130お金持ちの信用を得るために大事なこと
お金持ちがお金持ちでいられるのは良い情報が回ってくるからでもある。本当にいい情報は広告などには載っていない。お金持ちだけのところに回るようになっている。世の中はある意味インサイダー取引だらけでその意味でも2ランク上の人と付き合うことが重要だ。お金持ちになりたければお金持ちに近づきお金持ちから学ぶ。さらにいい情報をもらわなければならない。相手から何か言われなくても「仕事を手伝わせてください」と言えばいい。お金持ちほど時間を大事にしている。その時間を節約するなら目をかけてもらえる。

p133お金持ちでも近づいてはいけない人
金持ちと付き合った方が良いと言っても中には近づかない方がいい人もいる。お金持ちには自分だけ金持ちになることを考えている人と人を育てて弟子たちも金持ちにしたい人がいる。自分のことしか考えていない人は寄ってくるランクの低い人を食い物にする。お金の使い方を見るだけでその人となりはわかる。会社を潰す経営者は自分にしかお金を使わない。私のお金のメンターである T 会長によると、社員にお金を使わず自分にしか使ってない経営者は社員にもわかるという。そんな経営者は尊敬されないから人もついてこない。社員の態度を見ればその社長に近づいていいか判断できるというわけだ 。

p140持ち家は借金という発想 
借金は負債と聞いても家だけは別と思っている人は未だに多い。確かに70代の逃げ切り世代なら退職金なので住宅ローンを返し終わっておりそれは価値のある資産といえる。だが家の価値よりも借金の方が多ければそれは負債だ。タワーマンションを買ったと言ってもそのために7000万円の借金をしたとしたら資産より負債の方が多いだろう。 金利もばかにならない。住宅ローンの多くは変動金利で超低金利時代は良くてもインフレに転じれば金利がどれだけ上がるかわからない。住宅ローンの金利は複利で計算される。今は金利が1%でも10年、20年後にはどうなるか分からない。そこを考えずに変動金利で借りるのは極めてリスクが高いのだ。これからの時代持っていいのは価値を生む資産だけだ。住むのを前提にした住宅は資産ではなく借金なのだ。

p142収益を生む不動産、負債にしかならない不動産
まず買ってはいけないのが広告を出している物件だ。本当にいい物件なら口コミだけで買い手がつく。つかないから広告を出すわけでそんな物件には当然、広告費が上乗せされている。広告に出ている時点で割高な物件なのだ。不動産の中でも特に買ってはいけないのはワンルームマンションだ。投資目的のワンルームマンションを買って失敗しやすいのが OL と医者だ。医者はお金を持っているがお金の勉強をしていない。医者が一番騙しやすいというのは不動産屋と銀行の一致する意見だ。しかもワンルームマンションは買った以上の値段で売れることはない。人口は減る一方だから資産価値は極めて低い。 

p164一番信用してはならないのが金融機関
まず言いたいのは世の中で一番信用してはならないのが金融機関ということだ。私はかつて保険会社に勤めていたが当時は自分たちを一種の詐欺集団だと思っていた。証券会社も同様で大した仕事でもない株の売買手数料で儲けて給料だけは高い。その原資の大半はお客様の金だ。銀行も同じだ。銀行の本来の仕事は目利きだ。これは第一国立銀行を始め、あまたの企業を設立・経営した渋沢栄一の言葉でもある。この会社は伸びるか?この人に将来性があるか?などを見極めてお金を貸すか貸さないかを決める。今の銀行にとって重要なのは事業の将来性ではなく返済能力だけなのだ。数字さえ見ていればいいなら、誰にだってできる。だから AI (人工知能)が普及すれば真っ先になくなる仕事の候補にもなる。それでいて給料は高く一等地に支店や本社ビルを構えている。固定費が高いからお金をたくさん稼がなければならない。これは大半の大企業も同じで、だから不正が増える。社員1万人を食べさせるには騙してでも商品を売らなければならない。そんな発想だから大企業による不祥事が絶えないのだ。本当は小さいほど良いのだ。ところが日本人はブランド志向や横並び主義で大きいところほど安心と考えたがる。あるいは有名な○○さんがやっているから大丈夫となる。本にしても中身の良し悪しよりも売れているからと買う。これでは騙されても仕方がない。

p170銀行マンが資産運用に疎い理由
銀行マンの年収はせいぜい1000万ちょっとだろう。特に日本のサラリーマンの場合年収が3000万円以下ならとても金持ちとは言えない。税金は源泉徴収で、しかも年収900万円から1800万円なら33%、年収1800円から3000万円の間なら40%の税金が取られる。さらにほ社会保険料などを差し引くと使えるお金は月々100万円くらいだ。30日で割ると1日3万円しか使えない。一方、飲みに行ったら一度で50万円は使うのがお金持ちの感覚なのだ。

p172年収300万円でも持ち家を欲しがる心理
もう一つ、多くの日本人をお金がたまらなくしているのが持ち家幻想だ。人口がどんどん増える時代ならともかく今後日本の人口が減っていく。空き家がどんどん増えるわけで、そんな中で家を買ったところでその価値は下がるしかない。需要と供給を考えれば買うという選択肢はありえない。しかも多くの人は多額の住宅ローンを組んで買う。ローンとは要は借金だ。35年ローンなら40歳から始めても終わるのは75歳。50歳からなら85歳だ。右肩上が期待できない時代、あまりに無謀だ。実のところ住宅ローンは不動産業界と銀行にとって都合がいい制度なのだ。リーマンショック以降で生き残っている銀行が全て財閥系であることを考えれば明白だ。例えば三井不動産で買った人はみな系列の三井住友銀行から融資を受ける。財閥系にとって一つの契約で二重にも三重にも美味しいシステムで、グループ内でお金を回して利益を得ているのだ。合理的に考えれば今の時代、住宅は買わない方がいい。もちろん十分な稼ぎがあるならいい。夫婦共働きで年収が2000万ぐらいあるならローンを組んでも返済の目処が立ちやすい。

p174不安な人ほど騙されやすい
円建てで10%の利回りをうたうものはだいたい詐欺である。普通は6%が限度で絶対におかしい。

p177欲やプライドから借金を背負う人たち
マンションや持ち家を欲しがる人もこれと似ている。みんなが持ち家を持っているのに自分だけ賃貸なのはプライドが許さない。そこで多額のローンを組んでマンションを買い自尊心を満足させる。欲やプライドを満たすために何千万円ものローンを組むのは代償が大きすぎる。 

p191不動産を買うならアパート一棟買い
貯金が4000万たまったならその先の運用は不動産がいい。不動産は投資の中でも中リスク・中リターンって言われお金持ちはみな不動産を保有している。不動産は地価の値上がりが見込める場所を買えば、まず地価は下がらない。分かりやすく言えば銀座のような貴重性の高い土地だ。不動産投資では家賃収入が主なリターンとなるがこちらも一棟が10から20室あるアパートを買うなら空き部屋が1から2室出てもダメージは少ない。火災や地震により建物が損壊する恐れもあるが、保険である程度カバーできるし、土地自体がなくなることはない。ちなみにアパート一棟を購入するには頭金以外に取得諸費用もそれなりに必要だ。このアパートの場合3000万円のお金を持っていて初めて買える。かと言って貯金が3000万円しかない人が全財産をつぎ込むのは危険すぎる。4000万以上の貯金があるから3000万円が出せるわけで、これが貯金が4000万円なければ不動産投資はやめたほうがいいと私が言う理由だ。重要なのは銀行からの信用で信用があれば低金利で借りられる。返済額も減りそれだけ利回りが上がる。これも4000万円貯めてから投資するべき理由の一つだ。 

p204掘り出し物の物件を見つけるには
今の日本で運用によってお金を増やそうと思ったら利回りが3から7%ぐらいが妥当であろう。それ以上の利回りをうたう商品は詐欺を疑った方がいい。

以上、抜粋してみました。読み返しましたが、ためになる情報ばかりで本当に読めてよかったです。

まとめると企業文化が違う人間を雇ってもしょうがない。それならまだ人手が足りないほうがマシ。収入の源泉を三つ持つという考え方は会社員時代から実践するようにしたい。そもそも今の時代収入が会社からの給料だけというのはあまりにリスクが大きい。 AI の普及で最初になくなるのはコンビニやスーパーのレジ打ちのような時給仕事だ。外国人労働者の問題もある。政府は今後人手不足を補うため外国人労働者を大量に受け入れる方針だ。やはり時給仕事ほど彼らにとってかわられやすい。という風にしました。

今回、フォントを赤にしたりしていません。抜粋したところは全部良かったからです。僕なりに取り上げてみましたが、他にもっといい箇所があるとかもっと違う視点で見た方がいい等指摘があったらコメントなどで教えてください。

以上、一生お金に“嫌われない”生き方について取り上げてみました。

ちなみに名著と言えば
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え 岸見 一郎 (著), 古賀 史健 (著)
完訳 7つの習慣 人格主義の回復(新書サイズ) 新書 スティーブン・R・コヴィー 、 フランクリン・コヴィー・ジャパン
人を動かす 文庫版 D・カーネギー  (著), 山口 博 (翻訳) 

自己啓発書は時間がないなら、この3つを読めばおよそは補完できると言われています。ほとんどの自己啓発書の思想は上記の著書から影響を受けているように感じます。上記3冊は内容すべてが素晴らしく、僕が一つずつピックアップする必要はなさそうです。読まれてない方は是非一読いかがでしょうか?

というわけで脇村の日常で役に立つ技術ー雑記ブログ記事、次回もよろしくお願い致します。

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