おすすめ本「人の心を操る技術」


こんにちは脇村です。僕のブログでは、本業での実務上のEXCEL、ACCESSマクロ&VBAの使えそうなコードの紹介、コールドリーディングの実践例、電話占いでの現場、最近読んでいいなと思った本等について、主に発信していきたいと思っています。

今回、紹介したい本は、人の心を操る技術 桜井直也(著)です。

これまで紹介してきた本は在り方やビジネス関連の本が主でしたが、今回はテクニック本を紹介させてください。人の心を操る技術、マインドリーディングについて取り上げられています。個人的にはプラスになる本でした。テクニックと言えば、僕は石井裕之先生のコールドリーディングだけで十分です。その理由は、本書の提唱しているマインドリーディングも含まれているからです。ところで心理学とかありますよね?何冊か勉強したことがあるのですが、5回くらい読んでもすぐに内容を忘れてしまうし、実践で使えた試しがありません。吊り橋効果、ザイオンス効果など色々なテクニックがありますがその場に見合った状況でしか使えないのが原因なのかなと思っています。それでは本書の内容に移って参ります。

p62好きなタイプ嫌いなタイプからわかること
どんな人が好きかという話になった時には自分に無いものを持ってる人を話題にする傾向があります。自分がそうでないからこそ強く意識してしまうわけです。ですから頭が良い人が好きだという人は自分は頭が良くないと思ってるのかもしれませんし、顔が良い人が好きだという人は外見に自信がないのかもしれません。好きになれる理由は長所だけとは限りません。不器用な人や、ちょっと暗い人など一般的には短所だと思われている部分を好きなタイプにあげる人もいます。それでは人はどんな人を嫌いだというのでしょうか?面白いことに自分と似ている人を嫌いだという傾向があるのです。自分と違う人には理解ができないことによる不安感を覚えます。一方相手の中に自分の嫌な部分を見つけると嫌悪感を覚えます。どちらも不快な感覚ですが相手を理解できない場合、自分に被害がなければやがて不安な気持ちは感じなくなります。しかし相手の中に自分の嫌な部分を見つけると嫌悪感はいつまでも消えません。自分はその嫌な部分を改善しようと努力しているのに目の前で努力もせず嫌な部分を見せつけている相手は許せないのです。例えば自己中心的な人は自己中心的な人を嫌います。ケチな人はケチな人を嫌い、優しくない人は優しくない人を嫌います。プライドが高い人はプライドが高い人を嫌い、偽善的な人は偽善的な人を嫌い、話を聞けない人は人の話を聞けない人を嫌います。嫌いな理由のほとんどは同族嫌悪なのです。

p70誰とでもすぐに仲良くなれるわけがない
身近に人付き合いが上手な人がいたらよく観察してみてください。誰とでも仲良くしてるわけではなく、自分にとって付き合いやすい人、コントロールしやすい人、メリットのある人とだけ仲良くしていることに気づくでしょう。そして心を開かない相手には決して近づこうとしないことにも気がつくはずです。人付き合いが上手な人とは誰とでも仲良くなれる人のことではなく、自分が付き合いやすい相手を見抜く能力に優れた人のことなのです。もしあなたが人付き合いは難しいと感じているのなら自分のコミュニケーション能力を悲観する前に選んでいる相手が悪いことに気づいてください。

p72避けた方が無難な人たち
性格はしぐさに現れますのでしぐさを手がかりにすれば付き合いにくい相手を避けることができます。付き合いにくい相手を避けるなんて心が狭いと思われるかもしれません。しかしこれは誰でも無意識的に行っていることですし自分を守るためにはとても重要なことです。多くのトラブルが付き合いにくい相手から行ってくるからです。自分には相手を選ぶ権利があり付き合いにくい人とは付き合う義務がないという当たり前のことをしっかりと認識しその権利を行使すれば不必要に悩まなくて済むのです。それではどういう人を避ければ良いのでしょうか?まず初対面でなんとなくこの人は苦手だと感じたその人は避けてください。あなたの無意識が何か理由があってその人を避けたがってます。苦手意識はコミュニケーションの足かせにしかなりません。その判断が間違っていたとしてもいつでも関係を再開させることはできますので初めは直感に従ってみてください。

p73股を大きく開いてしまう人、髪をしょっちゅう触る人
初対面の印象が悪くなくても避けたほうが無難な相手がいます。男性ならば股を大きく開いて座る人です。股を大きく開くのは自分を大きく見せたい心理の現れです。よく言えば自信家、悪く言えば自己中心的な性格で少しでも多くのスペースを自分のものにしたいことから支配欲の強さが伺えます。自分の大きさをアピールしたいということはプライドが高く自分が下になる事が許せないということでもあります。相手を認める余裕がなく自分を認めさせることに必死です。そういった人は付き合いにくいですし付き合ってもこちらが損をするばかりですからこちらから近づく必要はありません。女性ならばしょっちゅう髪を触る人には注意して下さい。髪を触るのは自分を癒したい心理の表れです。これには二つのパターンが考えられます。一つ目は緊張を癒したい場合です。好きな男性と一緒にいる時など女性が緊張して髪を触ることがありますがこれは心を落ち着かせたいからです。二つ目は満たされない心を癒したい場合です。退屈だったりつまらなかったりすると自然と髪に手がいきます。ここで避けていただきたいのは後者のパターンです。緊張した様子で髪を触っているのであれば問題ありませんがこちらに視線を向けずつまらなそうに髪を触っているとしたらその人はあなたに興味がありません。女性は多かれ少なかれ髪を触りますが緊張感がなくあまりにも退屈そうな場合その人は付き合いやすい相手ではないのです。

p75携帯電話に依存している人
男女問わず携帯電話に依存している人も避けた方が無難です。もしあなたといる時に相手の携帯が何度も鳴り、相手もそのたびになんのためらいもなく届いたメールを読み、それに返信しようとするならその人はあなたを一段下に見ています。

p97裏技でイエスと言わせる
頷くことにはもう一つアグレッシブな使い方があります。じゃんけんでは最初はグーに影響されましたが頷くことも同じです。こちらが頷くと相手も反射的に頷きたくなるのです。この原理を使うと一層相手に yes と言わせやすくなります。相手に yes と言わせたい質問する時、質問が終わるか終わらないタイミングでこちらから小さく頷いて見せれば良いのです。「今日飲みに行かない<頷く>」この方法はあっちむいてほいで指先につられるのと似ていますのでたとえ相手が YES と答えたところでyesと答えたつもりはなかったのに答えてしまった可能性が残ります。相手は自分の出した答えに後悔するかもしれませんし、そんな答えを出させたあなたを面倒に思うかもしれません。使い方には十分気をつけてください。

p99多く頷くできる人たち
頷くという当たり前の動作に本当にそんな力があるのか疑問に思っている方もいらっしゃることでしょう。そんな方は1日で良いので周りに対して頷き続けてみてください。たったこれだけで相手は安心して表情まで変わることに気が付くはずです。会話が弾み相手との間に親密な空気を感じるはずです。そしてあまりの変化に今まで自分はどれだけ頷いてこなかったのだろうとびっくりされるかもしれません。どうか自分ではやり過ぎたと感じるくらい頷いてみて下さい。頷くことであなたが失うものは何もありません。準備も入らなければ何の努力もいりません。

p123○○だから□□の魔力
もっと早く歩きなさいよ!中学に入ったら誰もゆっくり歩かないんだよ!このように本来は無関係なもの同士をつなげることで否定しにくくさせる話法を連結法と呼びます。人には理由付けされると無批判になるという性質があります。その理由が正しいかどうかにかかわらず○○だから□□といった構文自体が人の心を動かすのです。

p125事実+暗示
連結法の基本は事実+暗示です。一人っ子だからわがままなんだねと言われるとそれが事実のように響きますがここで事実なのは一人っ子だけでわがままは暗示です。人は片方を受け入れるともう片方も受け入れざるを得ません。連結法はそれを利用しています。暖かくなれば良くなるよ。嘘をついたのはお前を愛しているからだと言った言葉を信じてしまうのも連結法の効果です。

p126暗示+暗示
男性にあなたは優しいから女の子に人気があるのねと言えばあなたは優しいという暗示とあなたは女性に人気があるという暗示の二つを同時に刷り込むことはできます。これは暗示+暗示の連結法です。暗示がどちらか一つだけならば簡単に否定することができます。しかしこのように二つの暗示を連結されると一度に両方について考えなければならなくなるため理性が処理不能になり否定することが難しくなります。

p126事実+要求
新しいアトラクションができたからディズニーランドに行かない?という言い方は事実+要求の連結法です。新しいアトラクションができたというのは事実ですからその事実を受け入れることで相手はNOを言いにくくなります。ディズニーランドに行かない理由だけではなく新しいアトラクションに興味がない理由も説明しなければならなくなり断ることのハードルが高くなるのです。急いでいるので先にコピーを取らせてくれませんかと理由をつけてみたところ承諾率は94%まで跳ね上がりました。

p129要求+要求
ただピザを取らない?と要求するよりもピザをとって映画を見ない?と映画とセットで要求した方が相手は断りにくくなります。一つの要求は断れても、二つの要求を二つとも断るのは気が引けるからです。

p129暗示+要求
君は人前で話すのが得意だから司会をやってくれない?という言い方は暗示+要求の連結法です。ただ司会を頼むよりも話すのが得意だからと理由をつけることで相手に引き受けやすくなりますし同時に自分は話すのが得意なのだと自信を持たせることができます。これにさらに事実をつけて事実+暗示+要求とすることもできます。赤い車を買われたお客様は皆様、行動的になったとおっしゃいますから思い切って赤はいかがですか?このように連結法は繋げればつなげるほど複雑になりひとつならば簡単に否定できることも否定しにくくなっていくのです。

p131占い師のトリック
私の知人が占いに行った時にあなたは頑張りすぎていると言われたそうです。彼女は自分が頑張りすぎているとは思えなかったので占い師にそう告げると、占い師は頑張っていることにも気づかないほど頑張っているんですよと返したそうです。彼女はその返答に納得しすっかり占いを信じてしまいました。気づいていないのだという主張を論理的に否定することは不可能ですから頑張っていることにも気づかないほど頑張っているんですよと言われてしまったら頷くほかありません。連結法は関係のない複数のものを繋げることでいずれも否定しにくくさせる話法でした。反対に一つのものをあえて複数に分離することで相手の意見を否定せず同時に自分の意見も受け入れやすくさせる話法を分離法と呼びます。

p132相手の一部分を味方につける
建前ではなくて本音を教えてよというセリフを聞くことがありますがこれは典型的な分離法の例です。建前を言ったつもりはなかったとしてもこう言われるとその発言は建前のように感じられ果たして自分の本音は何なんだろう?と考えてしまいます。そして思いもしなかった本音を語ることになるのです。良心に聞いてみなさい、言葉ではなく行動で示して欲しい、オフレコで個々人としての意見を聞きたい、本当のあなたを見せてほしい、無意識的にそうしたんじゃない?に書いてある、昔の君ならそうは言わなかったと思う、これらも全て相手を分離しています。

p133自分を分離して責任を回避する
手伝いたい気持ちはあるけれどがついていかないんだよという言い方は自分を気持ちと体に分離しています。緊張して失敗してしまったという言葉の裏には緊張しなければできたはずだという主張が隠されています。このように自分を分離すると部分を犠牲にすることで全体の責任を回避できます。

p135行動、時間、感情を分離して要求を通す 
行動や時間量などを分離すると要求を受け入れてもらいやすくなります。するかしないかという選択をどれくらいするかにすり替えることで承諾のハードルを下げることができるのです。例えばできることからやっておいてくれないという頼み方をすれば、できるかできないかではなく出来ることは何かを相手に考えさせることができます。同様に何時までなら残業できる?は、残業するかしないかではなくどれくらい残業できるかを、話せる範囲でいいから教えて!は教えるか教えないかではなく何ならば教えられるか相手に考えさせます。先方さんに形だけ謝ってくれないかな、あいつに貸しを作るつもりで手伝ってあげてくれない?仲の良いふりをしてくれればそれでいいから、この子のために我慢をして、たまには馬鹿を演じてみなよ等も同様です。

p137元気のない相手は励ます
分離法は相手を励ます時にも使えます。辛いことがあったのだから今は落ち込んでいてもいいと思うよと言葉をかけてあげてください。相手をそのままで認めつつ落ち込んでいる今を分離することで元気な未来を暗示することができます。

p147選択肢の幻想
人は選択肢を与えられるとそれ以外の可能性が見えなくなり、その中から最良のものを選ぼうとします。これを選択肢の幻想と呼びます。選択肢の幻想が一番簡単な肯定的ダブルバインドです。どれを選んでもこちらにとっては正解となる選択肢を複数用意し相手に選ばせれば良いのです。単純な例ですが家事をしない夫に対しては家事を手伝ってくれないと頼むよりも家事の分担をするなら食器洗いとゴミ出しのどっちがいい?と選択肢を与えた方が効果的です。夫が食器洗いを選んでもゴミ出しを選んでも彼は手伝うことを受け入れたことになるからです。

p148 5W1Hで質問する
WHEN いつ
手伝ってくれる?→いつなら手伝える?
手伝ってくれる?だけならば忙しいから疲れているからという理由で相手は断ることができます。しかしいつなら手伝える?は忙しさや疲れを考慮した上でいつならばいいのかを聞いていますので言い訳はできなくなります。
WHERE どこ
旅行に行かない?→旅行に行くならどこがいい?
行くか行かないかを考えさせると相手は行かないという選択肢も検討します。しかし旅行に行くならと仮定の話をすれば行かないという選択肢はなくなり相手はどこに行きたいかだけを考えることになります。
WHO 誰
お笑い芸人は好き?→お笑い芸人でが好き?
全ての人の中でお笑い芸人というジャンルの人たちは好きですか?と聞かれたら相手は好きではないと答えるかもしれません。しかし全ての人からお笑い芸人に狭めその中で誰が好きなのかと聞くと相手は誰を答えてもお笑い芸人が好きなことを認めることになります。
WHAT 何
楽しかった?→が一番楽しかった?
今日の1日が楽しかったかどうかを答えるよりも今日の中で何が一番楽しかったのかについて答える方がずっと楽なため相手も答えやすくなります。そして答えることによって今日の1日が楽しかったことを認めることになるのです
How どのように
料理が上手だね→どうやったらこんなに美味しく作れるの?
料理が上手だねは否定することができます。ありがとうございますと言いながらも心の中ではお世辞を言ってくれたんだと感じるかもしれません。しかしどうやったらこんなに美味しく作れるのかを否定することはできません。本気で美味しいと思ったからこそ、その作り方を聞いているのです。
WHY なぜ/どうして
優しくしなさい→どうしてそんなに優しいの?
どうしてそんなに優しいの?は、あなたは優しい人間なのだということを前提にしています。優しいからこそその理由を聞いているのです。相手はどうしてだろうと理由を考えることで優しい自分を否定できなくなります。

p154思考は現実化する?
影響力のある人の言葉を聞いていると肯定的ダブルバインドを非常にうまく使っていることに気がつきます。しかも意識的に使っているわけではなく自然にそのような話し方になっているのです。はっきりとした夢がある人はそれが現実になる前から無意識レベルでは夢と現実の区別がつかなくなっています。夢が現実に見えるためその夢を前提として考えるようになり話す言葉に肯定的ダブルバインドが多くなります。そして周りの人達は嫌が応でも巻き込まれその夢に影響されていくのです。そういった人たちは借金をする時にはお金を貸してくれるかどうかではなくいくら貸してくれるかを相手に相談します。就職の面接では自分がその会社にふさわしいかどうかを語るのではなく入社後に何をしたいのかを語ります。お金を貸してくれることも面接に合格することもその人の中ではすでに現実だからです。

p158間接的に伝える効果
①○○さんは頭がいいですね。②私の友達のジョンが○○さんは頭がいいと言っていましたよ。①と②はどちらもあなたは頭がいいという内容ですが①は直接あなたに向かって語られているのに対し②はあなたに向かって語られてはいません。直接頭がいいですねと言われた場合お世辞を言っているのではないか?何か下心があるのではないか?と理性のチェックが働きます。一方友達のジョンがそう言っていたと言われた場合そのようなことを考える必要はありません。友達のジョンはあなたがいないところでそう言ったのですから、お世辞を言う必要も下心がある可能性もないのです。よって①よりも②の方が客観的な事実のように感じられます。このように言葉を直接相手に伝えず、間接的に伝えることで受け入れやすくする話法を友達のジョン話法(マイ・フレンド・ジョン・テクニック)と呼びます。 

p160何も求めないので反論されない
野菜ジュースは健康に良い事を友達のジョン話法を使って伝える方法を考えてみましょう。友達のジョンがそう言っていたのように第三者の発言として伝えても良いですし自分の体験一般論として伝えても友達のジョン話法になります。私は野菜ジュースを飲むようになってからすごく肌の調子がいいんだ(自分の体験)これは野菜ジュースを飲むことを勧めている訳でもなければ同意を求めているわけでもありません。何も求められていないため言葉は理性のチェックをすり抜け、肌の調子がよくあることが事実として受け取られるのです。この相手に何も求めない姿勢が友達のジョン話法のコツです。

p179気になる人に想いを伝える
「昔からポルシェが大好きなんだよね。何と言ってもあのデザイン、美しいし魅力的だしカタログを見ているだけでも幸せな気持ちになれるんだ。ベンツや BMW もいいけどやっぱりポルシェは特別な存在なんだよな。大好きなんだ。美しいし魅力的だし幸せな気持ちになれるんだ。特別な存在なんだと面と向かって言うのはかなり勇気がいりますし相手にその気が少しもなければ言葉は無意識まで届きません。しかしこのようにアナログマーキングを使うとポルシェの話をしているだけですので言葉は理性がチェックをすり抜けて無意識にまで届きます。

p181面接で自分をアピールする
「私の尊敬する人はマザーテレサです。彼女のように誠実で勇気があって革新的な活動ができる人間になりたいと思っています。」 太字になってる部分で胸に手を当てながら話すと相手の理性はマザーテレサのことを考えますが無意識にはあなたが誠実で勇気があって革新的だと伝わります。

p212求めている人、求めていない人
そもそも否定的ダブルバインドに陥るとなぜあなたの立場は弱くなってしまうのでしょうか?自分は全てを捨てる決心さえしなければならないのに、なぜ相手は何も失わずにいられるのでしょうか?それはあなたに決定権がないからです。相手は確かに選択肢を提示するかもしれません。しかしどれも不正解ですから実質的にあなたは何も選ぶことができません。相手との関係を壊さず自分は何も失わずに問題を解決したいのであれば相手よりも上の立場に立ってあなたが決定権を握る必要があるのです。人は立場の上下を「どちらがより求めているか」で決めているのです。どんな相手でもどんな状況でも最終的にはより求めている人の立場が下で求められている人の立場が上になります。

p216上下関係を決めるルール
【立場が上、勝っている、命令できる】
求めていない/求められている/困っていない/選択肢を持っている/決定権を持っている/状況をコントロールできる/捨てられる/失うものがない/迷惑をかけている/責任を負わない/興味がない/愛していない
【立場が下、負けている、従わなければならない】
求めている/求められていない/困っている/選択肢を持っていない/決定権を持っていない/状況をコントロールできない/捨てられない/失うものがある/迷惑をかけられている/責任を負う/興味がある/愛している
人間関係に悩むとき、これらのルールに従って自分の立場を確認してみてください。

p220負ける幸せ
恋愛は愛してるほうが負けですが負けることで幸せを感じる場合もあります。愛するとは喜んで負け続けることだからです。大切なことはどちらの立場が上でどちらの立場が下かではなくお互いが喜んでその立場に従っているかです。自分が相手に求めているのであれば文句を言わずに従い、相手が気持ちよく要求に応えられるようにしてください。自分が求められているのであれば我慢せずに言いたいことはしっかり言って自分の答えられる範囲にだけ答えてあげてください。下の立場の人が上の立場の振る舞いをしたり上の立場の人が下の立場の振る舞いをしたりするときに問題は起こります。求めている人が何故か命令し、求められている人が何故か相手に合わせ続けることはどちらも間違っているのです。

p229正義と正義のぶつかり合い
トラブルというのは基本的には正義と正義のぶつかり合いです。私たちはイライラした時点で既に多くのものを失っているのです。 

p231 期待は裏切られる
どうすればそんなイライラを感じずに生きていくことができるのでしょうか?一言で言えば期待しないことです。このようにイライラの原因にはいつもあの人は周りに迷惑がかからないように動いてくれるはずだという期待があります。真面目な人やルールに厳しい人、完璧主義の人ほどこの傾向が強く自分がしているように相手もしてくれることを求めます。しかしそういった期待は多くの場面で裏切られるためイライラすることになるのです。

p234コントロールできるものに目を向ける
トラブルを解決したいのであれば動かせない相手を無理に動かそうとするのはやめてください。コントロールできないものはコントロールしなくて良いのです。そして動かせない相手ではなくコントロールできるものは何かに目を向けてください。相手に期待するのをやめてコントロールできるものだけに目を向ければあなたは困らないで生きていくことができるのです。

いかがだったでしょうか?以上、読めてよかったと思うところを抜粋してみました。なお、本文中の太字は僕の主観ではなく、本書に書かれていた箇所をそのまま反映しました。基本的にテクニックの本なので、まとめるも何もないと思うので今回、要約は割愛させてください。本書で一番読めてよかったと思う部分はp231の期待は裏切られるでした。

以上、人の心を操る技術について取り上げてみました。

ちなみに名著と言えば
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え 岸見 一郎 (著), 古賀 史健 (著)
完訳 7つの習慣 人格主義の回復(新書サイズ) 新書 スティーブン・R・コヴィー 、 フランクリン・コヴィー・ジャパン
人を動かす 文庫版 D・カーネギー  (著), 山口 博 (翻訳) 

自己啓発書は時間がないなら、この3つを読めばおよそは補完できると言われています。ほとんどの自己啓発書の思想は上記の著書から影響を受けているように感じます。上記3冊は内容すべてが素晴らしく、僕が一つずつピックアップする必要はなさそうです。読まれてない方は是非一読いかがでしょうか?

というわけで脇村の日常で役に立つ技術ー雑記ブログ記事、次回もよろしくお願い致します。

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