おすすめ本「僕はこうして運を磨いてきた」


こんにちは脇村です。僕のブログでは、本業での実務上のEXCEL、ACCESSマクロ&VBAの使えそうなコードの紹介、コールドリーディングの実践例、日常のつぶやき-脇村、今の時代を生き抜くために-脇村、電話占い師の現場、最近読んでいいなと思った本等について、主に発信していきたいと思っています。

今回、紹介したい本は僕はこうして運を磨いてきた 千田琢哉 (著)です。

運気をあげるために必要な心構え、行動を教えてくれる良書です。僕なりにp183ページ中、特に印象に残った箇所をピックアップさせてください。

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p5運を磨いて人生を切り開きたければ、まず運は既に授かっている事実を知ることだ
私がこれまでに出会ってきた3000人以上のエグゼクティブ達を観察していても、長期的な成功者たちは例外なくすでに授かったのに感謝してそれを磨き続けていた。ないものねだりで寿命を無駄遣いするのではなく、虚心坦懐に自分自身を直視した上でどのように自分を磨き、どの土俵で戦い、どのように楽勝するのかを考え抜いてきた。そうした数多くの長期的な成功者たちを目の当たりにした私は、その真似をし続けて、すっかり習慣化したのは言うまでもない。自分が既に授かっているものを淡々と磨くだけだから、ライバルはどこかの誰かではなくいつもこの私自身なのだ。他人と比較することほど無駄なことはないし、そもそも私は自分にしか関心がない。他人と協調をしてストレスを溜め込みながら寿命を削っている人は、きっと自分自身の授かったものに気づいておらず、根本的に勝負の土俵を間違えているのだ。自分の授かったものを正確に把握した上で正しい土俵でそれを磨き続ければ、あなたの人生は放っておいても好転していくはずだ。仮に一時的に不幸が襲いかかってきたとしても、必ず包み込んで幸運に転換できる。

 p25運は、感染する
サラリーマンも公務員も政治家もトップの座に運のスケールが一番大きい人間がいて、そこから運のスケール順に無数のコバンザメがぶら下がっているという縮図である。組織というのは運のスケールが大きな人間から小さな人間へと運気を分け与えながら、それぞれが有機的に絡み合って成立しているのだ。組織に歪みが生じておかしくなるのは、人材の座る椅子を間違えているからである。座る椅子を間違えているというのは、本来社長であるべき人物が社長の椅子に座らずに、運のスケールの小さな人間が座っているということに他ならない。「魚は頭から臭くなる」という言葉もあるように、トップに立つ人間で組織が決まる。トップに立つ人間が最も幸運の持ち主でなければ、その組織は滅びる運命にあるのだ。すでにあなたはお気づきだと思うが、組織存続の秘訣は各自が自分の与えられた役割を果たすことである。副社長の役割の人間が社長を目指すべきではないし、課長の器の人間が部長になるべきではない。副社長は副社長として、課長は課長として、役割を果たした結果として幸運が舞い込む。その場合に副社長は社長に就任し、課長は部長に昇進することもあるかもしれない。だがあくまでもそれは結果論であり、運のいい人のコバンザメに徹したからである。換言すれば、運の悪い人と一緒にいるとその運の悪さはあなたに感染するということだ。運を良くしたければ、堂々と運のいい人のコバンザメとして役割を果たすべきである。

p27運はモタモタを嫌う
私はこれまでに1万人以上のビジネスパーソンと対話をしてきた。その経験を通して運の悪い人たちの特徴が浮き彫りになってきた。それは運の悪い人たちはとにかくもたもたしているということだった。モタモタしていると締め切りを守れないから、遅刻魔になって周囲の信用を失う。周囲の信用を失うと仕事ができない人間というレッテルを貼られる。一度貼られたレッテルはなかなか覆らないから、同じ組織で生きる限り運の悪い人生が確定する。加えてもたもたしているとしょっちゅう人とぶつかるし、周囲から見てイラッとされるから人生全般でトラブルが絶えない。こうしてモタモタしている人は、人生全てが負のスパイラルに突入してしまうのだ。そこで私は経営コンサルタントとして、彼らが本来の運気を取り戻し負のスパイラルを脱出する方法を考え抜いた。答えは呆れるほどにシンプルだった。多少モタモタしても大丈夫なように、スタートを早くすることだった。それは早寝早起きが運を良くする秘訣だとわかる。そして仕事においてもこなすスピードが速いのではなく、仕事に取り掛かるスタートを早くすれば、多少モタモタしても「落ち着いている」とあなたの評価は変わるのだ。周囲がスタート前の一服をしている間に、あなたはのんきに一服なんてしないでさっさと取り掛かることだ。あるいは上司やお客様の思考を先回りして、あらかじめフライングで仕事をスタートしておく事だ。締め切りに追われて慌てて雑にやるのではなく、のんびり取り組めるようにフライングスタートを習慣化することで、あなた本来運気を発揮できるのだ。

p30運は、やや鈍感を好む
今だから正直に告白するが、鈍感さを装って飄々と生きていると確実に運が良くなる。まず、周囲を「千田はちょっと鈍いところがあるから大丈夫だろう」と油断させるから、放っておいても極秘情報が次々に集まってくるようになる。真実を知り、真実に基づいた戦略を練ることができれば、組織では勝ったのも同然だ。場合によっては、完全犯罪のごとく情報操作をして組織をコントロールすることもできる。次に、どの派閥にも属さずに飄々と生きていると「千田は出世欲がない」と思われて、結果として出世も転がり込んでくる。なぜなら派閥に属していると派閥のトップが失脚した際に一緒に沈没してしまうから、結果として残ったものが勝利することになるからだ。本当に組織というのは奥が深いと思うのだが、優秀だけど運の悪い人間同士というのは放っておいてもお互いに潰しあって勝手に消えてくれるのだ。もしあなたが抜群の切れ者であれば、かなりの確率で組織では失脚することになる。なぜなら組織というのは、自分よりも有能な人材を空気のごとく排除する力が常に働いているからである生まれつき頭の良いキレ者こそ、あえて鈍感を装ってみることをおすすめしておく。

p34運は、運の存在を忘れた瞬間に訪れる
すでに世界中の科学者が運の研究をしていたが、日本でもようやく運の科学的な証明が公開されるようになってきた。その中で数々の事例と照らし合わせてみても納得できるのは、運は「成功しなければ」という執着を手放した瞬間に訪れるというものだ。日々粛々と為すべき事を成していて、入浴中やお手洗い、何かを飲んでいる最中など、ふと結果を出さなければならないという執着を手放した瞬間、あなたの人生を一変するアイデアを授かったり、啓示を受けたりするものなのだ。既にお気づきのように、日々何かに打ち込んでいる人が水に関わる場所でリラックスしている瞬間を運は好むのだ。運には寂しがり屋であると同時にしつこいのが嫌いだという特性があると覚えておくといいだろう。運が寂しがり屋というのは、運は運の存在を忘れて何かに没頭している人に惚れこんで追いかけてくるということだ。だから自分の使命を理解して日々淡々と生きている人には幸運な人が多いのだ。人生で大切なことはこれまでどうだったかではなく、今からどうするかである。運気を極限まで上昇させたければ、運の存在を忘れるくらいに何かに没頭しよう。

p54ひそひそ話は、自分の人生に終止符を打つに等しい行為だ
もし運をを悪くしないための条件を一つに絞れと言われたら、私はこう断言する。ひそひそ話をしないことであると。これは私が某宗教法人の教祖から直接話を聞いて気づかされたことだ。彼はどれだけ修行を積んで信仰心の深い信者でも、陰口を言った瞬間に全てが水泡に帰すと繰り返し解いていた。私にとってこの時の教えが強烈だったために、それ以来私と出会った人たちに演繹的に当てはめてその都度検証してみたものだ。その結果驚かされたのはやはりその教祖の教えは正しかったということである。どんなに徳を積んでいて誠実に見える人でも、ひそひそ話をした瞬間から確実に運気が落ちていくのだ。それは傍から見ていて、もう気の毒なほどである。何万個や何十万この人生のドミノを並べている途中で、全てが帳消しになってしまうようなものだ。だから私は人格者だと評判の成功者が他人の陰口を言った瞬間、いつも自分事のようにがっくりと肩を落として悔しがったものだ。なぜならまもなくその人は絶対、必ず、100%の確率で落ちぶれるからである。これを宗教的にではなく論理的に説明すれば、こうなる。自分がつい陰口を言いたくなる相手とは、概して自分が心のどこかで負けを認めている相手である。つまり「自分は負けている」事実を認めたくない恐怖心から、陰口を言うことで口からエネルギーを発散してしまったのだ。口からエネルギーを発散しないで溜め込んでおけば、行動力という最大のエネルギーに転換し、それを燃やし続ければ技を成し遂げられたかもしれない。ひそひそ話をするということは、自分の人生に終止符を打つに等しい行為なのだ。

p64何をやってもダメな時期は、粛々と種を蒔き続ける
人はどんなに落ちぶれても、ふてくされさえしなければ大丈夫なのだ。

p68自分にとって偏差値の低い場所で徹底的には技を磨き抜く
これは全ての人にオススメできる生き方ではないが、もし不器用を自覚している人で人生の中盤以降に一発逆転を狙いたいのであれば、是非参考にしてもらいたい。ちなみに根拠は、私自身である。結論を述べると、何をやっても他人の何倍も時間がかかって物覚えの悪い人は、勝負の土俵がそもそも間違っていることに気づくことだ。不器用を自覚している人であれば、決して花形の部署を目指すべきではない。会社で花形の部署というのはエリートの巣窟である。つまり不器用人間とは対極にあるサラブレッドの集団であり、そんな土俵で勝負しようものなら不器用人間はイチコロである。不器用人間が選ぶべき土俵は、自分にとってひたすら偏差値の低い土俵しかない。もし何かの間違いで花形部署に配属されてしまったら、その中でも出来る限り偏差値の低い土俵を探すことだ。エリートが毛嫌いしそうな仕事を率先して引き受け、それで圧倒的な実績を残す。最初に花形部署を目指すのではなく、今やっている偏差値の低い土俵を花形にするのだ。私はサラリーマン時代も現在の仕事も、常に自分にとって楽勝できる土俵で生きてきた。だから、今、ここにいる。

p88安くて面倒な仕事をやっておくと、運の貯金ができる
私が経営コンサルト時代に社内外で気付かされた貴重な教訓がある。それは安くて面倒な仕事をきちんとやっておくと、運の貯金ができるということだ。だが「本音を言えば逆にお金を払ってもやりたい」と思えるような仕事であれば、是非ここは引き受けておくべきである。なぜならそれが実績となって、巡り巡ってリピーターと紹介が増えるからである。後は放っておいてもあなたの仕事の値段は市場が決めてくれるから、もう値切られる心配もない。あなたのレベルが上がれば値切ってくる相手はぶった切れるし、自然に離れていくものなのだ。だから放っておいても先方から提示される見積もりが変わってくるというわけだ。この成長の流れに乗って来られない取引先は自然淘汰されているか、同じレベル同士で仕事をして先細りしているようだ。何やら厳しい話をしているようだが、こうしたビジネスの本質から目をそらしていては長期的な成功を獲得することはできない。弱者のうちは分をわきまえて安くても実績を作ることにエネルギーを注いだ方がいい。やがて新たな実績と値段が釣り合わなくなってくるから、その時点であなたは強者に脱皮するというわけである。

p92美味しい話には、近づかない 
運の悪い人の特徴として”美味しい話”が大好きだということが挙げられる。運の悪い人は決まってギャンブルが好きだが、なぜかといえば、楽にお金を稼ぎたいと24時間365日ずっと考えているからである。確かに結果として楽にお金を稼げるようになることはあるだろう。だが最初から楽にお金を稼ぎたいと考えるのは、典型的な運が悪くなる発想である。あなたもこれまでにおいしい話を持ちかけられた経験が、一度や二度はあるだろう。その時のことをもう一度じっくりと思い出してもらいたいが、美味しい話を運んできた人達は揃いも揃って運が悪そうではなかっただろうか。挙動不審でどこか目が泳いでいたのではないだろうか。あるいは妙に焦って決断を迫って来なかっただろうか。まさに運が悪い人間の特徴のオンパレードである。少し考えればこれは当たり前の話で、本当にそれがおいしい話であればあなたになんかわざわざ教えないで、自分で勝手においしい人生を満喫しているはずだからである。おいしい話をわざわざ自分から運んで来なければならない人間というのは、人生の敗北者である借金魔と同じだ。ストレートに「お金を貸してくれ」とは言えないから、おいしい話であなたからお金を奪おうとしているだけなのだ。美味しいのはあなたにとってではなく、ひたすら相手にとっての話なのだ。こうした金銭関係のもつれから殺人沙汰にまで発展してしまうのは、テレビや週刊誌を通してあなたもよくご存じであろう。

p96見えない部分こそ、より丁寧に
善行はこっそりとするものであり、これ見よがしにすると悪行になる。これは運の基本原則だが、仕事でもそのまま応用することができる。人に見られていない時にこそきちんと仕事をするというのも正論ではあるが、ここではそうした精神論ではなく、もう少し合理的な話をしたい。仕事は見えない部分こそ、美しく、丁寧にすべきであるということだ。なぜなら見えない部分さえ美しく丁寧に仕上げているということは、それ以外の部分は言うまでもなく完璧に仕上がっていると人は評価するからである。細部に注意を注げないような人間はプロではないし、上から命令されてやっつけ仕事をしている三流の仕事だということが容易に想像できる。一流のプロは見える部分はもちろんのこと細部にこそエネルギーを注いで、自分の心と時間にゆとりがあることをメッセージとして伝えるのだ。

p114完膚なきまでに論破するのではなく、ちょいまきしてあげる
ディベート術や交渉術が流行ってすでに久しいが、得意気になってそれらを使っていると間もなく孤立無援の人生が待っている。なぜなら人は論破するのは大好きだが、論破されるのは大嫌いな生き物だからである。あなたに論破された相手は、ほぼ100%の確率であなたを憎む。その場では負けたふりをしてくれても、必ずどこかに復讐してやろうと企むものだ。論破したあなたもいつまでも順風満帆に人生が運ぶことはない。誰でもいずれどこかで調子が狂ったり、運気が落ちたりするものだ。調子に乗ってあたりかまわず相手を論破し続けていると、あなたの周囲が敵だらけになる。あなたに復讐してやろうとしている連中が、そこらじゅうにうじゃうじゃ棲息しているのだ。するとあなたの不調を聞きつけて、ここぞとばかりに完全犯罪のごとく復讐されるというわけだ。私は議論になったら、必ずどこで負けてあげるかを真っ先に考える。ちょい負けしてあげることで、相手に優越感を持たせることができるからだ。ただしわざとちょい負けするためには、相手の10倍は勉強しておく必要がある。あなたが相手と同等以下ではそれはちょい負けではなく、ただの負けだからである。

p118運のいい人は、孤独をこよなく愛する
私がこれまで出会ってきた長期的な成功者は、群れを好む人は一人もいなかった。仕事で仕方なく連日パーティーを開催しなければならないという人もいるにはいたが、本質的には孤独をこよなく愛していた人が圧倒的に多かった。経営コンサルティング会社時代の私は、会社で経営者向けのパーティーを毎月のように開催していた。パーティー会場では壁の花になってしまうほど群れが苦手で、主催者にさわやかに挨拶をしていたかと思うと、乾杯の音頭の最中に行方不明になりそのまま帰ってしまうというのも長期的な成功者によくみられた傾向である。大げさと思うかもしれないが、本当の話だ。次第に私は運のいい人にはパーティー嫌いが多いことに気付かされた。もちろん私は長期的な成功者のコースを歩みたいと思ったから、孤独をこよなく愛する人生を歩もうと決断したのは言うまでもない。原則パーティーは全て欠席し、会社で必ず出席しなければならない飲み会に関しては、一次会のみ顔を出して行方不明になる術を習得した。事前に駅のコインロッカーに鞄を預けておいて、店を出てからそのまま持ち帰った。

p122あなたから離れて行った人は、追ってはならない
あなたから離れていった人は追ってはならない。長期的に見れば離れていった相手を追いかけると確実に運気が落ちる。なぜならあなたから離れていく相手というのはあなたにとって害があるからだ。残ってもらっては困るからこそ相手は離れていってくれてるのだ。つまりあなたから離れていった相手というのは自然の摂理に則って正しいことをしてくれているのだ。相手に相手の人生がありあなたにあなたの人生がある。だからいずれにせよあなたから離れていく相手を追いかけるのはとても愚かな行為だと言える。この法則を知っておくだけで生きるのがとても楽になるはずだ。離れていく相手を追いかけないだけであなたの運気が急上昇するのだから。あなたの運気が急上昇すると、また別な出会いが必ず訪れると囁いておこう。離れていく相手を追いかけないだけであなたの運気が急上昇する。大切な人が去るほど次の出会いが素敵なものになることを知ってください。

p126旧友に会いたくなったら、運気が落ちてきた証拠
あなたの運気が落ちてきたかどうかのとてもわかりやすいバロメーターがある。それは旧友に会いたくなるかどうかである。無性に旧友に会いたくなったら、あなたの運気は確実に落ちている。なぜなら人は人生がうまくいかないと、必ず過去の楽しかった思い出にすがりたくなる生き物だからである。同窓会の常連で成功している人は一人もいないだろう。それは当たり前の話だ。同窓会という旧友の集まりを毎回楽しみにしているということは、新しい出会いが何もないということであり、何も成長していない証拠だからである。日々成長している人間は、常に未来を見ているものだ。そして成功者は新しい一流の世界で、一流の出会いも次々に訪れる。だから過去に浸るという発想自体が、そもそも彼らの頭の中には存在しないのだ。同窓会を生きがいにしている人には到底理解できないかもしれないが、上司や取引先の愚痴、あるいは家族の話といったスケールの小さな話は寿命の無駄遣いだと考えている人もこの世にはいるのだ。例えば同窓会の常連が上司や取引先の愚痴で盛り上がったとしよう。成功者にとってこんな話題は退屈極まりない。なぜなら成功者は上司や取引先の社長側の人間であり、愚痴を言う側ではなく、愚痴を言われる側の人間だからである。何やら自分の会社の窓際族の話を一緒になって聞かされているようで、大きな違和感を抱くのだ。「ここは自分の居場所ではない」と感じるのは、とても大切な感性だと私は思う。

p130本気で人脈の質を上げたければ、交流会に参加するより勉強する
すでに述べたとおり出会い運を上げたければ、パーティーに参加するのは愚の骨頂である。何よりも時間の無駄だし、一流の人はそもそもパーティーになんか参加していないからだ。では一流の人は何をしているかと言えば、地球上でたった一人のかけがえのない人と愛し合っているか、クラシックを聴きながら本を読んで孤独の時間を満喫しているのだ。なぜならそれが最も人間にとって有意義な寿命の使い方だし、出会い運を上げるための最高の方法だからである。どうしてパーティーに参加すると出会い運が下がるのか。それはパーティーに参加する人は三流ばかりだから、三流同士の会話しかできないからである。三流同士の会話は愚痴・悪口・噂話で埋め尽くされているから、あなたも一緒になって三流の世界に巻き込まれてしまうのだ。人脈交流会の類もこれと同じである。一流の人はわざわざ人脈交流会に参加などしない。自分の魅力がないからお金と時間を犠牲にして、お手軽に人脈交流会で出会いを求めているのだ。当然他の参加者も同様の理由で参加しており、どいつもこいつも冴えない顔ぶればかりである。では一流の人間はどのように出会い運を高めているのか。ひたすら自分を磨き込み、今いる土俵で圧倒的な実績を叩き出そうとしているのだ。そうすれば今の時代は同じく一流の人間からお声がかかる。その他大勢としてではなく、一流の人が自らピンであなたを指名してくる。こういう運命の出会いは、自分を磨き混んでいなければ永遠に訪れないのだ。

p135つけ上がってきた相手には、泣き寝入りしない
運の良い人と聞くと、絶対に怒らない温和な人というイメージがある。だが運の良い人は、表面上はともかく内面的には泣き寝入りしない人が圧倒的に多い。例えばホテルのラウンジやレストランでつけ上がった定員がいる場合には、すぐさまマネージャーを呼びつけてきちんと伝えるべきは伝える。もちろん敬語で伝えるが、遠回しな婉曲的表現ではなくストレートにクレームを伝える。あるいはつけ上がったタクシー運転手に遭遇したら、そのタクシー会社だけではなく、上の組織である管轄の陸運局やタクシーセンターにきちんとクレームを伝える。これらは運の良い人がそれらの職業を見下しているからそうするのではない。その逆である。それらの業界のしつけ・マナーを向上させて、今よりも地位を上げたいと思っているのだ。多くの人達はつけ上がった相手に対して妙にお利口さんになって、「仕方がない」と泣き寝入りする。だがそれではいつまでたっても世の中は良くならないし、「これでいい」と勘違いした人間が我が国の水準を日々刻々と下げ続けるのだ。加えて現在は学校の教師に対する監視の目も厳しくなっており、少し厳しく叱るだけで問題に発展することも少なくない。これではつけ上がった人間が量産されるのは想像に難くない。教育は主に「家庭」「学校」「社会」で行われるが、「家庭」と「学校」はすでに体をなしていない。つまり「社会」が教育の最後の砦となってしまったのだ。ところが最後の砦である「社会」ですら○○ハラスメントのオンパレードで叩かれて、まともに機能しなくなっている。つまりお客様の声として外部から教育していくしかないのだ。運の良い人がつけ上がった相手を断固許さないのは、社会全体を考えているからなのだ。 

p138あなたが一番輝ける場所はどこかを常に考える
あなたが魅力的に見えるためには、勉強して自分を磨くことである。ここに議論の余地はない。だがいくら勉強しても、あなたが輝ける場所にいなければ魅力的には見えない。なぜなら人にはそれぞれ勝負すべき土俵があり、その土俵は人によって違うからである。例えばスポーツの土俵でいくら頭が良いことをアピールしたところで、「別の場所でやってくれよ」と嫌われてしまう。あるいは頭脳で勝負する土俵でいくら運動神経の良いことをアピールしたところで、「それがどうしたの?」とうっとうしがられてしまう。どちらが上かという問題ではなく、自分が輝ける場所を考えろということなのだ。私はこれまでに本当に数多くの出会い運に恵まれてきたと感謝しているが、その最大の理由は私が一番輝ける場所に続けたからだと確信している。「負け」は、あなたに向いていないという遺伝子の合図。

p152苦労して成功した人は、偽物の成功者
経営コンサルタント時代にはなかなか口に出しては言えなかった真実がある。それは苦労して成功した人は、偽物の成功者だということだ。この真実は私とごく親しい経営コンサルタントたちの間では、半ば常識として語られていたものだ。私のコンサルティング・スタイルのベースは「素質論」にあり、苦労するということは才能がないということであり、苦労を感じない場所で活躍すべきであると考えていた。才能がなければ他人の何倍も苦労しても人並みにすら届かないのに対して、才能があれば他人の数分の1の努力で人並み以上の結果を楽々出せる。実際には後者の人々は他人の半分の努力で人並み以上の結果をラクラク出せる土俵で、さらに他人の何倍も楽しそうに努力していたものだ。つまり後者の人々は雪だるま式にどんどん成功して、さらに人生が好転し続けるのだ。両者の差は宇宙の拡張現象のごとく、日々ものすごい勢いで拡がり続ける。私自身の人生でもこれをふんだんに活かし、「ん?今俺は苦労しているぞ」と少しでも感じたら軌道修正をマメに行ってきた。その結果、今、ここにいる。苦労しているという違和感を無視して頑張り続けない。

p168運の良い人は、善行を死ぬまで隠し通す
善行は人の見えない場所ですべきであることはすでに述べた通りだが、ここではさらに詳しく注意点を述べておきたい。なぜなら善行をいかに積むのかは、あなたの運の良し悪しを左右するからである。結論としては、本気で運を高めたければ善行は死ぬまで隠し通すつもりでいることだ。善行が見つかった瞬間、あなたの運気の上昇はストップすると考えると分かりやすい。あなたが善行をした事実は、あなたの心だけが知っている状態がベストである。そして善行する際には周囲をさっと見渡して、誰も見ていないことを確認することが望ましい。これを習慣化しておくと、確実にあなたの運気が上昇し始めることをお約束する。人知れず善行を積むと運が良くなる理由はいくつかある。まず、善行を積むことであなたの表情がみるみる良くなるからである。怒った顔で善行を積む人はいないはずであり、誰でも清々しい顔で善行を積むはずだ。日々の表情があなたの顔を創るから、良い表情になれば人とお金が集まりやすいというわけだ。次に、誰にも知られないよう細心の注意をはらって孤独に善行を積むので、優しさの中に凛々しさが芽生えてくるのだ。この相矛盾する魅力を同時に含んだ状態が、丁度良い塩梅であなたの魅力を発するというわけだ。最後に、どんなにあなたが必死で善行を隠し通しても、長い人生でうっかり見つかってしまうこともある。すると周囲のあなたに対する評価は一気に急上昇し、称賛の嵐を浴びるというわけだ。ここで大切なことは本当に”うっかり”見つかってしまった点であり、あなたに少しでもスケベ心があってはならない。自分としては隠していたのに見つかってしまった場合は、自然に任せて正直に評価され、また人知れず善行を粛々と積み上げればいい。善行は死ぬまで隠し通すつもりですることの重要性を、ご理解いただけたかと思う。ついでに運が悪くなりたければ、この反対を習慣にすればいい。誰かが見ていることは念入りに確認してから善行をして、評価されなければふてくされる。これを繰り返していれば、間違いなくどんどん運を悪くすることができるだろう。

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いかがだったでしょうか?運気をあげるために必要なことをたくさん提示してくれていて、読めてとても得した一冊でした。

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赤いフォントにしたところが、本書で特に読めてよかったなと思うところでした。

まとめると、長期的な成功者たちは例外なくすでに授かったのに感謝してそれを磨き続けていた。ないものねだりで寿命を無駄遣いするのではなく、虚心坦懐に自分自身を直視した上でどのように自分を磨き、どの土俵で戦い、どのように楽勝するのかを考え抜いてきた。そうした数多くの長期的な成功者たちを目の当たりにした私は、その真似をし続けて、すっかり習慣化したのは言うまでもない。他人と協調をしてストレスを溜め込みながら寿命を削っている人は、きっと自分自身の授かったものに気づいておらず、根本的に勝負の土俵を間違えているのだ。自分の授かったものを正確に把握した上で正しい土俵でそれを磨き続ければ、あなたの人生は放っておいても好転していくはずだ。仮に一時的に不幸が襲いかかってきたとしても、必ず包み込んで幸運に転換できる。どの派閥にも属さずに飄々と生きていると「千田は出世欲がない」と思われて、結果として出世も転がり込んでくる。なぜなら派閥に属していると派閥のトップが失脚した際に一緒に沈没してしまうから、結果として残ったものが勝利することになるからだ。すでに世界中の科学者が運の研究をしていたが、日本でもようやく運の科学的な証明が公開されるようになってきた。その中で数々の事例と照らし合わせてみても納得できるのは、運は「成功しなければ」という執着を手放した瞬間に訪れるというものだ。もし運をを悪くしないための条件を一つに絞れと言われたら、私はこう断言する。ひそひそ話をしないことであると何をやっても他人の何倍も時間がかかって物覚えの悪い人は、勝負の土俵がそもそも間違っていることに気づくことだ。私がこれまで出会ってきた長期的な成功者は、群れを好む人は一人もいなかった。仕事で仕方なく連日パーティーを開催しなければならないという人もいるにはいたが、本質的には孤独をこよなく愛していた人が圧倒的に多かった。という風にしました。

以上、僕はこうして運を磨いてきた 千田琢哉 (著)について取り上げてみました。

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ちなみに名著と言えば
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え 岸見 一郎 (著), 古賀 史健 (著)
完訳 7つの習慣 人格主義の回復(新書サイズ) 新書 スティーブン・R・コヴィー 、 フランクリン・コヴィー・ジャパン
人を動かす 文庫版 D・カーネギー  (著), 山口 博 (翻訳) 

自己啓発書は時間がないなら、この3つを読めばおよそは補完できると言われています。ほとんどの自己啓発書の思想は上記の著書から影響を受けているように感じます。上記3冊は内容すべてが素晴らしく、僕が一つずつピックアップする必要はなさそうです。読まれてない方は是非一読いかがでしょうか?

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というわけで脇村の日常で役に立つ技術ー雑記ブログ記事、次回もよろしくお願い致します。

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