おすすめ本「100%好かれる1%の習慣 」


こんにちは脇村です。僕のブログでは、本業での実務上のEXCEL、ACCESSマクロ&VBAの使えそうなコードの紹介、コールドリーディングの実践例、日常のつぶやき-脇村、今の時代を生き抜くために-脇村、電話占い師の現場、最近読んでいいなと思った本等について、主に発信していきたいと思っています。

今回、紹介したい本は、100%好かれる1%の習慣 松澤萬紀(著)です。

松澤萬紀さんが、ANA客室乗務員として12年。500万人のお客様の対応で気づいた、行動・言葉・気づかい・テーブルマナー・習慣について具体的にわかりやすく提示されています。p240ページ中、特に印象に残った箇所をピックアップさせてください。

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p3はじめに
人の想いや気持ち(内面)は日常の行動(外面)に現れる。「相手がどう思うか」「何をすれば相手は喜んでくれるのか」を察する「相手を気遣う心」があり、それを言葉と行動に込める習慣を持っている、そんな人は、ほぼ100%に近い確率で、どんな人からも好かれます。ですが、その気づかいの習慣を持っている人は、わずかに「1%」でしょう。そして、やろうと思えば誰でも実行できる、たった「1%」の習慣です。「私はあなたという存在は大切にしていますよ」というメッセージが相手の心に届くこと、つまり「相手の承認欲求を満たすこと」こそが、「人間関係を円滑にするキーワード」といえるのです。

p7マナーは所作ではなく、「相手を気遣う心」が大切である
先ほども申し上げたように、「承認欲求を満たすこと」こそが、人間関係を良好にするキーワードです。では、「承認欲求を満たすこと」とは、具体的にどんなことでしょうか?例えば、知り合いが一人もいない「パーティー会場」で、一人心細く思っていた時、「名刺交換をさせていただきますか?」と笑顔で声をかけられたら、どう思いますか?誰かに気づいてもらえたことを「嬉しい」と思うはずです。

p10 ポイント①「誰にでもできるのに、1%の人しか入らないこと」
企業家最年少で韓国の大統領表彰を受賞したベ・ドンチョルさんは、1分でも遅刻しそうな時は、必ず相手に電話を入れます。元首相の小泉純一郎さんは、食事の時、相手に背を向けて割り箸を割ります。(その理由は本書にて後述しています)。いずれも、やろうと思えば誰にでもできますが、実行できている人は、わずかに1%程度でしょう。相手に向き合い「誰にでもできる簡単なこと」だけれども、「1%のしかやっていないこと」を習慣にしている人は、ほぼ100%に近い確率で、周りの人の心を「暖かく」するのです。

p12ポイント②「人から選ばれる人になる」
友人のIさん(男性)は「毎日、元気に挨拶していた」ことでリストラを免れたそうです。「毎日、元気に挨拶ができる=仕事ができる」と上司に評価されたからです。また、 M さんが奥様との結婚を決めたのは、「彼女が、両手を添えてドアを閉めたから」でした。「両手でドアを閉める=丁寧な人」と意味付けしたわけです。まさに「一事が万事」。私たちは、わずか一つの物事から、他の全ての事を練習して考えることをします。だとすれば、まわりの人たちから「良い意味づけ」をされ、「選ばれる人になる」事を心がければ、人生が変わってくるでしょう。

p15ポイント③「毎日が習慣にする」
リストラを免れた I さんは、「いつも」元気に挨拶をしていました。M さんの奥様は、「いつも」両手でドアを閉めていました。でも、毎日できる人は「1%」。小さな習慣を、延々、長い時間積み上げてきたからこそ、「あの人は仕事ができる人」「あの人は丁寧な人」という印象を、相手に与えることができるのです。皆さんは、「自分のいないところで、自分がどのように噂されている」と思いますか?自分のいないところで、「良い噂をされる」ようになったら、それは「毎日の習慣としてできている」からです。つまり、「挨拶をきちんとする」「時間を必ず守る」「いつも丁寧」など、「1%の習慣」が身についてきた証拠なのです。

p18「また会いたい」と思われた数だけ、人生が豊かになる 
どうしたら「また会いたい」と思ってもらえるのでしょうか?それには、先ほどお話しした「3つのポイント」を、一つひとつ、確実に行動に移していくしかありません。「また会いたい」と思われる3つのポイント ①「誰にでもできるのに、1%の人しかやらないこと」、②「人から選ばれる人になる」、ポイント③「毎日が習慣にする」、そして、人から「また会いたい」と思ってもらうためには、まず自分から「人のために行動すること」です。何もせず、ただ待ち続けているだけでは、「また会いたい人」にはなれません。「相手に喜んでもらうこと」をほんの少し意識するだけで、自分を取り巻く人間関係が劇的に変化し始め、誰もが幸せになれると、私は信じています。ほんの1%、この「3つのポイント」を、相手のために配慮することで、人間関係は豊かに彩られていくはずです。人生の成功も、幸せも、「人間関係の充実」に他なりません。本書が「人間関係の悩み」を解消するヒントになれば、嬉しく思います。「また会いたいと思われた数だけ、人生が豊かになる・・・」私は願っています。あなたの人生が、豊かな人間関係に彩られて、幸せに光り輝くということを。

p31 300人の中で印象に残る「別れ際のプラスアルファ」
「面接を終えたとき『今日はお時間を割いて頂き、ありがとうございました』とお礼をする講師はたくさんいます。でもそれだけでは当たり前すぎて、印象に残りません。帰り際に『お茶をご馳走様でした。とても美味しかったです』と気遣いのプラスアルファの一言を付け加えたのは、松澤さんだけでした。お茶を褒めた人は他にいません。松澤さんがお茶を褒めた時、この人は違う・・・と、僕たちの心を掴んだんですよ」と。面接官は、お茶を出した時から、「応募者の反応を見ていた」そうです。私は、濁りのないまろやかなお茶をいただき、素直に「美味しい」と言っただけで、もちろん、そういったことも覚えてはいませんでした。けれど、その最後の一言が、面接官の心に届いたのです。誰もが同じ程度の研修スキルを持っているなら、「良い印象が残った人を選ぼう」と面接官は考えたのでしょう。「お茶ご馳走様でした」のお礼は、誰もが言えることなのに、私しか言わなかった。その「別れ際の1秒間 (Last Impression )」が、面接官に小さな感動と余韻を残すことになった。だから、私が選ばれたのです。「一杯のお茶」で、人生が変わることもあるのですね。

p32「相手に寄り添ったプラスアルファの一言」で心がつながる
「この人から買いたい」「この人とまた会いたい」と思わせるスタッフには、「ある共通点」があることがわかります。それは、「相手の気持ちに寄り添ったプラスアルファの一言をかけている」ということです。運動会を控え、姪のお弁当を探していた私に、「運動会、晴れるといいですね」とレジでしてお声をかけてくれる店員さん。あるいは、スーツケースを持って移動する私に「出張ですか?お気をつけて」と一言かけてくれる店員さん。病院では、待ち時間の長さに疲れた私に「病院に来るだけでも疲れてしまいますよね」と労わりの言葉をかけてくれる看護師さん・・・。お客様に「ありがとうございます」と言ったり、患者さんに「お大事になさってください」と声をかけるのは、当たり前のことです。いい方によっては、マニュアル通りに聞こえてしまうこともあります。でも「相手の気持ちに寄り添ったプラスアルファの一言」を添えると、お客様と販売スタッフの間の見えない壁が、取り払われることがあります。お客様の心に「親しみの気持ち」が湧いてくるのです。その「親しみの気持ち」こそ、人間関係をより良くする大切なものなのです。「相手の印象に残る人」は、「別れ際の1秒間( Last Impression)」 を意識して、最後に、相手の心を開かせる一言イ(=残心)を付け加えているのです。「誰でもできるのに、1%の人しかしていないこと(= Last Impression を残すこと)」が、相手の心を動かすのだと思います。「雨で足元が滑りやすいのでお気をつけて」「今日は寒いので、お風邪を召しませんように」などの「相手の気持ちに寄り添ったプラスアルファの一言」には、人の気持ちを開かせる力があります。

p39「指から、後光が射すようにサービスしなさい」
要するに「指の先まで神経を行き届かせて、サービスをしなさい」という意味です。余裕があって、機嫌がいい時は、たいていの人は人当たりがよくできるものです。自分を律し、理性的に振る舞うこともできるでしょう。でも、「心に余裕がなくなる」と、イライラしたり、人に優しくできなくなったり・・・。忙しさにかまけていると、少しずつ相手への気遣いが薄くなり、その気持ちが、動作や所作や姿勢にも表れてしまいます。ですが、「心に余裕がない時に、どう振る舞えるか」「細部の仕草にまで気を配れるか」という部分こそが、人から見られているのです。ですから、余裕がない時こそ、優雅に振る舞う。急いでいる時こそ、走らない。疲れている時こそ、背筋を伸ばす。

p51マナーとは「エチケット+相手への気遣いと思いやり」
エチケットは、他人への思いやりに基づく、行動の規範であり、良いマナーとは、この規範に則って生活しようとする人々の温かい心、善意の現れである」と。分かりやすく言い換えると、エチケットは「型」あり、マナーは「相手を気遣う心」です。例えば、「知人を見かけたら、挨拶をする」のがエチケット。一方で、「知人を見かけたが、お連れの方と話し込んでいる様子だったので、気を利かせて会釈だけをする」のがマナー。タクシーに乗るとき、上司を先に乗せるのがエチケット。上司が腰を患っているのを知っていたら、気を利かせて「私が奥に行きますね」と言って、自分が奥に座るのがマナーです。マナーとは、エチケットに、「相手への思いやりや気遣いの心がプラスされたもの」だと思います。ですから、相手に合わせて、状況に合わせて、あなたの行動や発言を変えていく必要があるのです。「情報のプレゼント」も、「相手を気遣う心」の一つです。是非、相手の心を暖かくする「情報のプレゼント」を習慣付けてくださいね。

p54「悟られない習慣」にこそ、人は大きな好感を覚える
小泉純一郎さんは、お食事をされる時、さりげなく「自分に背を向けて、割り箸を割った」のだとか。「割る/割れる」という言葉は、「忌み言葉」の一つとされています。忌み言葉とは、縁起をかついで「使うのを避ける言葉」のことです。「割る/割れる」は、「別れ」を連想させるため、結婚式などのおめでたい席では、忌み慎んで使わないようにします。小泉純一郎さんは、お箸を割るときのマナーを知っていたのでしょう。「壁を向いて割り箸を割った」のは、周りに対する思いやりが自然と身についていらっしゃるから。「不吉なことを慎もう」という気遣いの表れだと思います。こうした振る舞いを、さりげなく自然に行うのが「悟られない習慣」です。「やってあげている」という善意の押し付けがないので、相手から好感を持たれます。

p62目先の「損得感情」にとらわれずに、人と人の縁をつなごう
「忙しい」は、縁を切る言葉です。「忙しい」が口癖の人は、やがて声がかからなくなり、「縁(人間関係)」が途絶えてしまいます。「チャンスは、縁から生まれる。」私は、そう信じています。ビックチャンスに恵まれるには、「自分から縁を繋いであげられる人(=紹介する人)」になることが大切です。良い縁が、良い円を生みます。ご縁を頂いたら、自分のところで溜め込まない。自らも積極的に、新しいご縁を繋いでいきましょう。ご縁は、つなげばつなぐほど、どんどん大きく広がって、やがて、信じられないような「大きなチャンス」となって、自分に返ってきます。

p69たとえ5分でも、会いに行く。メールでは心の距離は縮まらない
建設会社の社長である O さんは、「必要だと思えば、飛行機を使うほど遠くても、たとえ5分しか会う時間がなくても会いに行く」とおっしゃっていました。メールの便利さにかまけず、「たとえ5分でも、会いに行く」。何でもメールで済ませていると、それ以上、心の距離は縮まらないでしょう。心の距離は、物理的な距離にも比例しているのですね。

p73私がテレビ出演できた理由は、「スピード解決」
中国の兵法書『孫子』には、「拙速は巧遅に勝る」という格言があります。拙速とは、「つたなくても速いこと」、巧遅とは「巧みでも遅いこと」です。「完璧を求めて遅くなるより、完璧でなくても仕事が早い方がいい」と言った意味です。CA 時代、「拙速は巧遅に勝る」を知らなかった私は、仕事のスピード感を軽んじてしまい、その結果「昇進を見送られた」ことがあります。「昇進試験」を受けようと思いながらも決断できず、「でも、どうしよう・・・」と悩んでいたため、書類の提出を先送りにしていました。上司は、書類をギリギリで提出した私を「やる気がない」と判断してしまいました。「他人より遅いこと」が、次に繋がるチャンスをなくしてしまったのです。

p74 チャンスがきたら、「スピード解決」を意識してすぐに行動に移す
「スピード解決」は、人の心に残ります。ヨーロッパには、「チャンスの神様は前髪しかない」ということわざがあります。「チャンスは、すぐに捕まえないと、後から捕まえることはできない」という意味です。行動のスピードは、それだけで強いメッセージになります。チャンスがきたら、「スピード解決」を意識して、すぐに行動に移してみましょう。

p78「聴く」は愛の行為
須藤先生は、「人は、正されたいのではなく、ただ認められた生き物」とおっしゃっていました。「相手の話を否定せずに聴くこと」は、相手自身をそのまま認めることと同じ意味を持つ行為です。誰かの話を、あなたがしっかりと聞いて受け止めてあげることができれば、その人を想像以上に助けることにつながるのですね。

p81相手が話す割合を「8」に、自分が話す割合を「2」にしてみる
私は、「『聴く』とは、愛の行為」だと思っています。なぜならば、『聴く』という行為には「忍耐」が必要で、自分に「余裕」がないとできないからです。話し手は、「自分の話をただ聞いてくれる人」に信頼を寄せます。例え問題は解決しなくても、聴いてもらえるだけで、人の心はとても軽くなるからです。会話をする時は、相手の話を止めたり、割り込んだり、話の腰を折らない心配りがとても大切です。一つの目安として、相手が話す(こちらが聴く)割合を「8」に、そして自分が話す割合を「2」にしてみると、相手の気持ちを開くことができます。ですから「8:2」の割合を意識して、聴き役に徹するようにしましょう。その先に、きっと信頼に満ちた「人間関係」が待っているはずです。

p89相手のプライベートに、むやみに踏み込まない
相手がどこにコンプレックスを持っているのか、わからないので、不用意にプライベートに踏み込むと、その「地雷」を踏んでしまうことがあります。自分の興味を満たす質問と、相手が答えたい質問は違います。自分の興味を満たすだけの質問はやめましょう。人は、「自分の話したいことを聴いてくれる人」に信頼を寄せます。ですから、「自分の聴きたいこと」以上に、「相手が話したいこと」を引き出すためのコミュニケーションが大切です。 

p94「褒めること」で相手の能力が開かれ、「批判すること」でしぼんでしまう
最近、あなたは誰かを褒めましたか?最近、誰かから褒められましたか?私が「最近、褒められて嬉しかった」のは、あるテナントビルに常駐する、警備員さんから頂いた言葉でした。研修先の、そのビルを訪れると、年配の警備員さんが、朗らかな表情で言ってくれました。「私は20年間、このビルに勤務しています。今まで、たくさんの笑顔を見てきましたが、その中でも、あなたの笑顔が一番素敵ですよ」初めてお会いしたにも関わらず、警備員さんが私のことを大げさに褒めてくれたことで、警備員さんと私の心の距離が一気に近くなりました。研修の修了後に食べようと思って持参していたお菓子を警備員さんにプレゼントしてしまうほど、嬉しかったこと覚えています。初対面にも関わらず、人を褒めることができるこの警備員さんを、私も見習いたいと思いました。人は誰もが、「褒められたい」「認められたい」と望んでいます。相手の「良い所」や「優れているところ」に目を向けて、素直な気持ちで褒めてみましょう。相手の良さを褒めることは、相手を幸せにすることなのです。では、今日から、今までよりも「3割多く褒める習慣」を身につけましょう。私も「3割多く褒める習慣」で、劇的に、人生が変わった一人です。あなたの人生が、ガラリと変わるのが、すぐに実感として、感じられることでしょう。

p106「断言すること」で自信が湧き、相手も自分を前向きになれる
断定形は、実は「小さな約束」なのです。その一つ一つの言葉の積み重ね(小さな約束の積み重ね)が、人生を分けるのだと思います。断定形で言いきるのは、「言葉に意思を持たせる」ことであり、「自分の発言に対して責任を持つこと」です。だからこそ、相手に信用を与えます。例え可能性が小さくても、自信がなくても、「断言」してみましょう。断念することで自信が湧き、相手も自分も前向きになれるのです。

p112「意外な人」からの言葉は、時に、一生心に残る
あなたは、人からかけてもらった言葉で、「嬉し涙」を流したことがありますか?後輩の現役 CA、 F さんはコンビニを出た途端、「号泣」してしまった経験があります。二泊三日の勤務から帰宅する時、「コンビニに寄ろう」と思った彼女。既に夜も更けているし、料理を作る元気もない。そこでお弁当を買って帰ることにしました。レジでお金を払うと、年配の男性店員は、「ありがとうございます」とお礼を述べ、その後で、温かい笑顔とともに、 F さんの琴線を揺らす一言を口にしました。「今日もお仕事、お疲れ様です」店員さんのこの「プラスアルファの一言」が、彼女の心に、優しさを届けました。 F さんは、その日のフライトで失敗をし、また、長時間のフライトで疲れ切っていました。その疲れた心を「今日もお仕事、お疲れ様です」の言葉と笑顔が、癒してくれたのです。店員さんの言葉を聞いた時、 Fさんの張り詰めていたものが解かれ、コンビニからの帰り道、自然と涙がこぼれたそうです。「意外の人」から頂いた優しさだったからこそ、彼女は泣くほどに嬉しかったそうです。

p124「笑顔」が、相手も自分も、楽しい気持ちにさせてくれる
一度や二度、笑顔を見せたところで、相手の印象には残りません。周りの人から「あの人は、いつも笑顔だよね」「あの人は、笑顔が素敵な人だよね」と印象づけるには、いつ、どこで、誰といる時でも「笑顔」を見せることが大切です。でもその笑顔が、相手も自分も、楽しい気持ちにさせてくれるのです。

p129ダイヤモンドも、新聞紙に包まれていれば、ゴミと間違えられてしまう
どれほど美しいダイヤモンドでも、新聞紙に包んであったなら、ゴミと間違って捨てられてしまったり、「偽物だ」と疑われてしまうかもしれません。それと一緒で、どんなに素晴らしい「内面」を持っていても、「身だしなみ」で相手に違和感を与えてしまうと、自分が損をしてしまうことになりかねないのです。「人は見かけによらぬもの」は、確かに正しいと私も思います。人は、外見と違った、「意外な一面」を持ち合わせているものです。でも、だからといって、「見かけをおろそかにしてもいい」わけではありません。特に第一印象は、「人は見かけによるもの」です。相手を思う心(内面)も、身だしなみ(外見)も、どちらも大切なものなのです。

p145 「4回のお礼」で、圧倒的に相手の印象に残る
4回お礼を言える人は、なかなかいません。当日のお礼はできても、その前後のお礼に気を配れる人は少ないでしょう。でも、気を配れる人が少ないということは、「それをすることで、圧倒的に相手の印象に残りやすい」ということです。「伝える」と「伝わる」は違います。謝罪にせよお礼にせよ、「伝わってこそ意味をなす」ものです。本人は、「言ったつもり」になっていても、相手に伝わっているとは限りません。「謝罪は2回して、お礼は4回する」など、「自分の気持ちが相手の感情に届くような伝え方」を工夫している人は、確実に相手の心に残ります。どうしたら相手の印象に残るのか、どうしたら自分の気持ちが伝わるのか、そのことを常に意識する。お礼も謝罪も、「伝わらなければ、しなかったのと同じ」であると覚えておいてくださいね。

p184恐怖のDワード「・でも・だって・どうせ・できない」
夢を叶えている人には「根拠のない自信」があり、現状から抜け出せない人には「根拠のない不安」があります。自身にも不安にも、実は「根拠」はありません。できると思う理由にも、できないと思う理由にも、本当のところは「根拠などない」のです。どちらにせよ根拠がないのなら、「恐怖のDワード」は使わない。「できない理由」ではなく「できる理由」を考える。叶えたい夢があるのなら、「やれる!できる!大丈夫!」と、無条件に自分を励ましてあげましょう。そうすれば、昨日と違う自分、新しい可能性に満ちた自分に出会えるはずなのです。

p188相手の表情や、身振り手振りから「相手の求めるもの」を察知しよう
相手の表情や、身振り手振りから「相手の求めるもの」を察知する力は、男女関係に限らず、人間関係の基本です。「相手ベクトル」で考えられる人は、魅力ある人として、人の心に残ります。そのためにも、親切心を働かせる時は・・・、・「それは自分ベクトルになっていないか」(自分本位の振る舞いになっていないか)・「相手ベクトルになっているか」(相手のニーズに適っているか)を、常に考える習慣を身につけましょう。

p198「小さな気遣い」が重なって信頼に、「小さな無礼」が重なって不信感になる
「人間の縁は、努力によって育まれていく」ものです。ところが私たちは、自分が置かれている現状に、いつのまにか「慣れ」てしまい、やがて努力や継続を怠ってしまうことがあります。「親しき仲にも礼儀あり」ということわざは、そんな人間心理を言い当て、戒めているものです。残念ながら、人は親しくなった人に対して、感謝の気持ちを忘れてしまいがちです。「慣れ」からくる心の甘えが、後々、取り返しのつかない失敗に繋がったり、人の縁が切れてしまうことがあります。「親しい仲にも礼儀あり」ということわざが、長い時を経ても、なくならずに残っているのは、それが紛れもない「真実」だからではないでしょうか?信頼は築くことが難しく、一方で、簡単に壊れてしまいます。「小さな気遣い」が重なれば、信頼となる。けれど、「小さな無礼」が重なるうちに、「ちりも積もれば山」となって、大きな不信感に繋がってしまいます。信頼関係を壊さないためには、どんなに付き合いが長くとも、知り合った時と同じように思いやりをもって、「小さな気遣い」を積み重ねることが大切なのです。「当たり前の小さな気遣いを、当たり前じゃないぐらい継続できる人」になれば、いつまでも、良いご縁が続いていくことでしょう。

p200「三角褒め」は最強の褒め言葉
「第三者」を介して褒めた方が、褒めの効果が数倍アップします。「周りの人がそう言っていた」と伝える方が信憑性が増す、つまり、「お世辞じゃない褒め言葉」になるからです(心理学では、褒め言葉によって学習や仕事への意欲を高めることを「強化」といい、第三者を介した場合を「間接強化」といいます)。私自身も「三角褒め」の効果を体験することがあります。例えば、研修会社の部長から「そういえば、今朝の朝礼で、営業担当の M が『松澤さんの研修がすごく評判が良い』と発表していたよ」と「三角褒め」をされた時は、 「M さんのためにも、もっと頑張ろう!」と思わずにはいられませんでした。 Mさんから直接褒められても、勿論嬉しい。でももしかしたら、 Mさんが私を喜ばせるために、お世辞や社交辞令を言った可能性を、どうしても考えてしまいます。一方で、「私のいないところで褒めてくれた」場合は、「本当に褒めてくれている」と思うことができるので、信憑性が高い。だから、人は素直に喜べるのです。

p206論理的に物事を進めることよりも、まずは「心で繋がる」ことが大切 
人と人を繋げるのは、論理的に正しいマニュアルではなく、「感情」です。もちろん、マニュアルも大切ですが、ロジカルに、効率的に、論理的に物事を進めることよりも、まずは「心で繋がる」ことが大切なのです。「正論」を振りかざすだけでは、相手は心を開いてくれません。「相手がどのような感情でいるのか」を察知して、共感して、相手に寄り添う気持ちや言葉がけを心がけましょう。人間関係において大事なのは、「正しさ」以上に、「相手の感情を満たしてあげること」なのです。私の知人の弁護士は、「裁判に発展するケースは、どちらが正しいという問題よりも、お金の問題よりも、むしろ感情の問題の方が圧倒的に多い」と言っていました。人は思っている以上に、感情に左右される生き物だということを、是非、理解しておいてくださいね。

p212ご縁を育むには「人の役に立とうという気持ち」を持ち続けること
私も講師になり始めの頃は、まだ「自分ベクトル」で物事を考えていました。「どうしたら、仕事に恵まれるだろう」と、その事しか頭にありませんでした。でも、「良い縁が、良い円を生む」ことに気付いてからは、「人とのご縁を大切にするため」の努力を楽しめるようになりました。人との繋がりを広げ、深め、育んで行くには、「人の役に立つこと」をすればいい。自然とそう思えるようになったのです。世の中には、私より経験がある講師も、私より実力のある講師もたくさんいます。そんな中で、どうやって自分を選んで頂けるようにすれば良いのでしょう?その答えこそ、「ご縁を育む事」だと思います。そして、「ご縁を育む」ためには、「人の役に立つ」という視点を忘れないこと。「きちんと挨拶をする」「笑顔で接する」「不平不満を漏らさない」「常に感謝する」・・・。小さなことでも、人に喜んでもらえることは、たくさんあります。「自分ベクトル」を捨て、「相手ベクトル」で振る舞う。「人の役に立つ」ことが、結局は、自分の道を切り開く、一番の近道なのですね。

p216大きな感動は「当たり前を超えた先」に、生まれるもの
私が明治神宮の参道を歩いていた時、掃き掃除専門の職人さんが、落葉を集めていました。ところが、勢いよく舞った落ち葉が、参拝客の一人にかかってしまったのです。私はこの様子を見ていて、「これは、さすがに怒られちゃうかな?」と心配になりました。けれど、落ち葉をかけられた女性は、怒るどころか(怒るのが当たり前なのに)、「お掃除ありがとうございます」とお礼を述べ、笑顔を見せたのです。この女性の振る舞いに私が心を動かされたのは、「当たり前」を超えていたからです。私が体調を崩して入院をした時、友人でイメージ・コンサルタントの三上ナナエさんが、お見舞いにメロンを届けてくれました。手書きのメッセージカードには、「このメロンを作っている農園の人たちは、すごく心が温かい人たちなんです。松澤さんには、そんな優しい人たちが作ったメロンが合うと思いました」と書かれていました。入院をして心細い時に、メロンを頂いただけでも嬉しいのに、三上さんは「農園まで選んでくれた」のです。彼女の行動もまた、「当たり前」を超えていると思います。「当たりまえを超えた行動をする」大きな感動は「当たり前を超えた先」に、生まれるものだと思います。私の経験上、こうした「当たり前を超えた行動ができる人」は、1~2%です。でも、この人達は、常に相手を大事に思い、「あの人を笑顔にするには、どうしたらいいのだろう?」と関心を寄せ、一歩先に目を向けているのです。だからこそ、多くの人から慕われる人になっているのでしょうね。

p220「やれる!できる!大丈夫!」は自分の心を強くする言葉
私がCAになれたのは、「7回試験に落ちても、絶対に、途中でやめようと思わなかったから」です。不合格が続くと弱気になり、どうしても落ちるのが怖くなってしまいます。そんな時私は、鏡の前に立ち「やれる!できる!大丈夫!」と自分で自分にエールを送り、弱気を振り払っていました。だからこそ、何度試験に落ちても、諦めることなく、自分に自信を持ち続けることができたのだと思います。

p226「損して得取れ」は「損して『徳』取れ」でもある
私は現役 CA 時代に、お客様からよく声をかけられました。時には、「機内にはCAが12人もいるのに、お客様は、どうして私にばかりクレームを言いたがるのだろう?私のミスじゃないことなのに・・・」と思ったことがあります。ですが、お客様のご要望に耳を傾け、一つひとつ、丁寧に対応をしているうちに、お客様から「お礼状」を頂くことが多くなりました。クレームが「感謝」に変わったのです。「損」から逃げずに受け入れたことで、それがやがて「徳」となって、周囲から認めてもらうことができたのです。一時的な「損」を厭わない。少しくらい自分の身を切ることになっても、それが「相手の役に立つ」のであれば、受け入れてみましょう。そうすれば、将来的に「大きな利益(=ご縁や得)」になって返ってくるのです。

p230「素直」とは=す(素)ぐに直せる」人のこと
経営コンサルタントの会社の社長の F さんは、新入社員を採用する際、受験者に対して「絶対に答えられないような、難しい質問」をするそうです。その質問に対して、「知ったかぶり」をした人は不採用。「申し訳ありません、分かりません」と素直に謝った人が合格になります。 F さんの会社のみならず、各社の採用の現場では、「素直さを持った学生が欲しい」という声をよく聞きます。「現実の自分を受け入れる素直さ」「自分とは異なる意見にも耳を傾ける素直さ」「環境の変化を受け入れる素直さ」など、「素直さ重視」の会社が増えています。自分にとって不都合なことでも、「はい、わかりました」「はい、大丈夫です」とまずは素直に共感を示し、すぐに行動に移せる人は、間違いなく、たくさんの人から可愛がられ、応援されるはずです。自分を「直す」ことは、確かに、怖さが伴います。けれど、自分を「直す」勇気を持てた時、その人の魅力は何十倍にも大きくなるのだと思います。

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いかがだったでしょうか?誰でもできる事なんだけれども、その誰でもできる1%の事をやれるかやれないかで、人生が大きく変わってしまうこともあるということが、本書で学習できました。また自己啓発書としても、僕がこれまでに学習してきたことが、たくさん出てきました。どれも馴染み深いものばかりで、知識の再確認にもなり、読めて本当に得した一冊でした。

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赤いフォントにしたところが、本書で特に読めてよかったなと思うところでした。紫色は特に重要性が高そうです。

まとめると、人の想いや気持ち(内面)は日常の行動(外面)に現れる。「相手がどう思うか」「何をすれば相手は喜んでくれるのか」を察する「相手を気遣う心」があり、それを言葉と行動に込める習慣を持っている、そんな人は、ほぼ100%に近い確率で、どんな人からも好かれます。ですが、その気づかいの習慣を持っている人は、わずかに「1%」でしょう。そして、やろうと思えば誰でも実行できる、たった「1%」の習慣です。「私はあなたという存在は大切にしていますよ」というメッセージが相手の心に届くこと、つまり「相手の承認欲求を満たすこと」こそが、「人間関係を円滑にするキーワード」といえるのです。相手に向き合い「誰にでもできる簡単なこと」だけれども、「1%のしかやっていないこと」を習慣にしている人は、ほぼ100%に近い確率で、周りの人の心を「暖かく」するのです。「相手の印象に残る人」は、「別れ際の1秒間( Last Impression)」 を意識して、最後に、相手の心を開かせる一言イ(=残心)を付け加えているのです。「誰でもできるのに、1%の人しかしていないこと(= Last Impression を残すこと)」が、相手の心を動かすのだと思います。「チャンスは、縁から生まれる。」私は、そう信じています。ビックチャンスに恵まれるには、「自分から縁を繋いであげられる人(=紹介する人)」になることが大切です。良い縁が、良い円を生みます。ご縁を頂いたら、自分のところで溜め込まない。自らも積極的に、新しいご縁を繋いでいきましょう。という風にしました。

以上、100%好かれる1%の習慣 松澤萬紀(著)について取り上げてみました。

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ちなみに名著と言えば
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え 岸見 一郎 (著), 古賀 史健 (著)
完訳 7つの習慣 人格主義の回復(新書サイズ) 新書 スティーブン・R・コヴィー 、 フランクリン・コヴィー・ジャパン
人を動かす 文庫版 D・カーネギー  (著), 山口 博 (翻訳) 

自己啓発書は時間がないなら、この3つを読めばおよそは補完できると言われています。ほとんどの自己啓発書の思想は上記の著書から影響を受けているように感じます。上記3冊は内容すべてが素晴らしく、僕が一つずつピックアップする必要はなさそうです。読まれてない方は是非一読いかがでしょうか?

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というわけで脇村の日常で役に立つ技術ー雑記ブログ記事、次回もよろしくお願い致します。

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