おすすめ本「科学がつきとめた「運のいい人」 」


こんにちは脇村です。僕のブログでは、本業での実務上のEXCEL、ACCESSマクロ&VBAの使えそうなコードの紹介、コールドリーディングの実践例、日常のつぶやき-脇村、今の時代を生き抜くために-脇村、電話占い師の現場、最近読んでいいなと思った本等について、主に発信していきたいと思っています。

今回、紹介したい本は、科学がつきとめた「運のいい人」 中野信子(著)です。

運のいい人について、述べられています。結局、運とは、その人の考え方と行動パターンによって変わるとエピローグで述べられています。p220ページ中、特に印象に残った箇所をピックアップさせてください。

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p3プロローグ
ごく大雑把に言うと、運がいい人というのは、誰にでも公平に降り注ぐ運をより多くキャッチできる人、またより、多くの不運を防げる人、あるいは不運を幸運に変えられる人でしょう。 「運がいい、ツイてる」と声に出していうことも、夢は目標・欲しいものは紙に書いて貼っておくと実現することも、他人に感謝をすると良い事も、その理由を科学的に説明することができるのです。例えば、運がいいと言われる人たちは、皆、色々な意味で自分を大事にしています。常識や世間一般の平均的な考え方に流されることなく自分の価値観を大切にして、自分を丁寧に扱っています。また、他者を思いやる気持ちも人一倍持っています。どんな時もひとり勝ちしようとせず、他者のために、そして他者とともに生きることを目指しています。総じていうなら、よりよく生きている。逆にいえば、より良く生きているからこそ、運も彼らの味方をするのでしょう。

p28運のいい人は今の自分を生かす
ドーパミンは「やる気」の元となり、私たちが何か行動を起こす際のモチベーションを高めるなどの働きがあります。ノルアドレナリンは、集中力を高めてくれるなどします。そこで、少し視点を変えて「今の自分を最大限に生かす」ことを考えてみましょう。今の自分を変えようとするのではなく、今の自分を生かすのです。このように、自分が持っているプラスの要素はもちろん、一見マイナスに見える要素も自分の資質として生かす方法を探るのです。自分に与えられたものは全て自分の資質としてコントロールする努力をするのです。例え今の自分の状況が世の中の基準から考えるとちょっとずれているという場合でも、自分が心地よいと思う状況なら、その状況を生かすことを考えましょう。例えば学校や会社に行けない人なら、無理に行こうとするのではなく、学校や会社に行かないが故にできる事を考えてみるのです。自分を世間の標準に合わせる必要はありません。一番大事なのは自分です。その自分を最大限に生かすのです。 

p34運のいい人は自分を大切に扱う
ではなぜ、自分を大切に扱うことが運の良さにつながるのでしょうか。その人の運の良し悪しは、周囲の人といかに良好な人間関係を築けるかということに大きく左右されますが、自分を大切にしている人は他の人からも大切にされるのです。逆に、自分を粗末に扱っている人は、他人からも粗末に扱われるようになってしまうのです。人にはある特定の秩序の乱れがあると、それに同調してしまうところがあります。自分を大切にしている人を粗末に扱うのは抵抗があります。しかし自分で自分を粗末に扱っている人には、こちらも同じように粗末に扱ってもいいような気がしてくる。身なりのきちんとした人には思わず敬語を使いたくなりますが、身なりにあまりに無頓着な人にはその気がなかなか起こりません。つまり、他の人から大切に扱われるようにするには、そして、周囲の人と良好な人間関係を築くためには、まずは自分で自分を大切にする必要があるのです。

p39運のいい人は自分なりの「幸せのものさし」を持つ
運のいい人は、必ず、自分なりの「幸せのものさし」を持っています。自分なりの「幸せのものさし」を持つとは、どういう状態が自分は心地よいかを知っておくこと。どういう状態に、自分は幸せを感じるかを把握しておくことです。運を自分のものにするには、この自分なりの「幸せのものさし」を持っておくことが大切なのです。この時気をつけるべきなのは、他人の尺度でなく自分の尺度で幸せ感を図ること。一般的な価値観や他人の意見に惑わされず、自分の価値観で自分なりの幸せを把握することが重要です。他人の尺度でなく、自分の尺度で行動する。他人がどう思うかではなく、自分が心の底から「心地よい」「気持ちよい」と思える行動をするのです。運のいい人というのは更に、自分の物差しで測った自分が心地よい、気持ち良いと思える状態を積極的に作り出す努力をします。人が最も幸せを感じるのは、自分が心地よいと思える状態に心底浸っているとき、と言えます。つまり、常に快の状態を作り出す努力をしている人(報酬系を刺激している人)というのは、心理学でいう自己一致の状態になるのです。自己一致の状態とは、こうなったらいい、こうあるべきと考えている理想の自分と実際の自分が一致していること、あるがままの自分を自分で受け入れていること、もっと簡単にいえば、自分で自分のことが好きな状態です。もっと頭がよければいいのに、もっと仕事がうまくできればいいのに、もっとスタイルが良ければいいのに、などといった欲を持っていない。私は今のままの私でいいんだ、と自分で認めている状態です。この自己一致の状態にある人は、人を惹きつける力があります。「もっとこうしたい」「もっとああしたい」といった、ある意味攻めの姿勢が全くないので、一緒にいる人はとても楽なのです。また、常に快の状態でいるので、一緒にいる人も快い気持ちになってくる。さらに、自己一致の状態にある人は、人の話を素直に聞けるという特徴もあります。話している側の心が多少波立っても、それを吸収してしまう余裕も持っています。こういう人が他人に好かれないわけはありません。つまり、運がいい人というのは、自分なりの「幸せのものさし」を持っている→その幸せの状態を積極的に作り出す努力をしている→自己一致の状態(自分を好きな状態)になる→人に好かれる、という図式が成り立ちます。 

 p44運のいい人は常識よりも自分を上に置く
なぜ、常識的に考えれば良しとされる「まじめ、人を疑うことを知らない、人の話を素直に聞ける、責任感が強いこと」が運の悪い人の要素となってしまうのでしょうか。真面目ということは、ある意味、社会規範に自分を合わせることです。人を疑うことを知らない、人の話を素直に聞けるというのは、ある意味「自分」を持っていない、ということ。つまり、自分を大切にしていないのです。社会のルールに自分を合わせがちな、「自分」を持たない人が責任感を発揮するとどうなるか。自分が入社した企業はどこかおかしい、居心地が悪いと気付いても、なかなかやめられないのです。他の社員は一生懸命頑張っているのに、自分だけ辞めるのは申し訳ない、責任を全うできない、などと考えてしまう。責任感の使いどころを間違えてしまうのです。常識では良しとされていることも、使い方を間違えればマイナスの方向に働きます。では、私たちは常識をどのように捉えればいいのでしょうか。それには、社会のルールや常識をいつも絶対正しいと思わずに、相対的なものと捉える心がけが必要でしょう。もちろん、社会のルールや常識を守らなければならない場面は多々あります。しかし場合によっては、人の話を聞かずに状況に応じて行動したほうが、自分のためや周りのためになることがあることを忘れないでほしいのです。このとき大切なのは、社会のルールや常識を自分より上のものとみなさないこと。一番大切にするべきなのは自分なのだ、と考えることです。

p49運のいい人はいい加減に生きる
会社という枠の中では、真面目な人の方が好かれる場合が多いでしょう。しかし、社員という枠を超えたところで見るとどうでしょうか。真面目な人の中には、「上司や同僚が残っているから自分だけ帰るのは悪い」という理由だけで残業を続ける人もいるのです。こういう人は一見「真面目な人」ですが、実は、周りの価値観に縛られている人にすぎません。会社によっては未だに長く働いている社員の方が優秀という考え方があります。そんな会社の価値観にとらわれて、自分の価値観を見失っている。自分で自分を殺してしまっているのです。実は、自分で自分を「殺して」しまっている人は、他人からも「殺されて」しまうことが多いのです。前述したブラック企業などで無意味にこき使われてしまうのは、それが根本の原因です。一方、いい加減な人は、会社の価値観とずれている部分もあるかもしれませんが、自分の価値観で行動しています。自分のやりたいことも持っています。自分で自分を「殺して」いないから、他人からも「殺され」ないのです。また、いい加減な人は他人のいい加減さも許せます。他人の間違いにも「まあ、いいか」と寛容になれるのです。もちろん、私は真面目さを否定するつもりはありません。人が他者と共に生きていく上で、真面目さは必要かつ重要な要素でしょう。ただ、真面目さを隠れ蓑にして、自分をないがしろにしていないか、自分の価値観を見失っていないか、世間の価値観に縛られていないか、自分が本当にやりたいことを忘れていないかなどと、時々自問自答してみることが大事だと思っています。

p55運のいい人は自分の好みを大事にする
女性が男性を選ぶ場合は、記憶、つまり、その言動に矛盾がないかどうかを重視すると言われています。例えば約束をきちんと守ったかどうかなどに、女性は特に強く反応するのです。

p60運のいい人は「面白そうかどうか」で決める
やるべきかやらざるべきか、どちらを選ぶべきかなどで悩んだら、「それが自分にとって面白そうかどうか?」で判断するのもおすすめです。選択に悩んだとき、人はとかくどちらが正解か、どちらが正しいかと考えがちですが、それをやめて「面白さ」を判断基準にするのです。その理由の一つは、その方が健康に良いから。正しいと思うことを義務感で渋々やるより、面白そうと思えることを嬉嬉とした気持ちでやった方が人は幸せでいられます。「病は気から」と言いますが、この他にも、心の持ちようが体の健康に与える影響は、あらゆる実験や研究から明らかになりつつあります。健康には、幸せと感じる状態を少しでも長く維持できた方がいいのです。そのためには、日々の選択の判断基準を「面白さ」に合わせるのも一つの有効な方法です。前にも述べましたが、人が「面白い!」「面白そう!」などと感じている時には、脳内の報酬系が刺激されます。すると脳内の伝達物質であるドーパミンが分泌されます。ドーパミンは「やる気」の元となる物質です。つまり、何かを選択して行動する時、正しいかどうかで判断するよりも、おもしろさで判断した事の方がやる気を持って行えるのです。さらに、ドーパミンは中毒性があるため、やり始めてうまくいくと「もっとやりたい」「もっとやってみよう」という気持ちが起こります。

p72運のいい人は「自分は運がいい」と思う込む
自分は運がいい人間だ、と決め込んでしまう。これが運を良くするコツのひとつです。何の根拠もなくていいのです。これまでに、自分はこんなにツイていたことがあった、という過去の実績がなくても構いません。とにかく「自分は運がいい」と決めてしまうのです。つまり、これから「自分は運がいい」と決めようとしている人にも特別な根拠はいらないのです。根拠はなくても「自分は運がいい」と決めてしまった方が、実際に運が良くなるのです。ではなぜそう言えるのでしょうか。例えば仕事で上手く契約が取れなかったとしましょう。自分は運がいいと思っている人は、「自分は運がいいのに契約が取れなかった。ということは、準備の段階で自分にミスがあったのかもしれない。あるいは自分に勉強不足のところがあるのかもしれない」などと考えます。一方、自分は運が悪いと思っている人は、「自分はこんなに努力しているのに、運が悪かったから契約が取れなかったのだ」と考える。運がいいと思っている人には努力の余地が生まれますが、運が悪いと思っている人にはその余地は生まれないのです。運がいいと思っている人は、努力次第で次回の契約が取れる可能性が高まりますが、運が悪いと思っている人はそうはなりません。

p76運のいい人がプラスの自己イメージを持つ
「自分は運がいい」と思い込みとセットにして持ち合わせたいのが、プラスの自己イメージです。何か課題を与えられた時、試験に挑戦する時、スポーツの試合に出るときなどにプラスの自己イメージを持ちます。するとそれが、結果に影響を与えるのです。あるいは、自分ならできる、私ならできないはずがない、などでもいいのです。プラスのイメージに特別な根拠は要りません。根拠のない自信さえあればいいのです。その方が、プロジェクトが成功する確率が高まるのです。何かに取り組む時、何かに挑戦する時には、マイナスの自己イメージはなるべく排除する努力をして、できるだけプラスの自己イメージを持つようにするのです。そして、このプラスの自己イメージは、「運がいい」と言う思い込みとセットにすると良いサイクルが回ります。 「運がいい」という思い込みとプラスの自己イメージを持っていると、新しい挑戦や課題に成功しやすくなります。成功すると「やっぱり運がいい!」と思える。自己イメージのレベルも上がるので、次の挑戦もしやすくなります。また、仮に次の挑戦には失敗してしまったとしましょう。先ほども書きましたが、「運がいい」と思っている人はここで反省ができます。その反省から次への努力が生まれ、次の挑戦で成功できたとしたら、また良いサイクルに戻ることができるのです。

p80運のいい人は「運がいい」「ツイている!」と声に出して言う
運を良くするためには「運がいい」「ツイている」と声に出して言うべきだ、とよく言われます。これには私も賛成で、自分が運が良いと思う練習をする時には、声に出して「運がいい」と言うのがおすすめです。というのは、人間が何かを記憶する時には、大脳深部の海馬という部位が働くからです。同時に、「運が良い!」「ラッキー」「ツイている!」などと書いた紙を部屋の目に付く場所に貼っておく、というのも視覚を働かせるので有効でしょう。さらに、これらは少なくとも3週間は意識して続けるようにしてください。人間の脳の中に新しい回路ができるようになるには、少なくとも3週間はかかるとされているからです。

p84運のいい人は積極的に運のいい人と関わる
「自分は運がいい」と思えるようにするには、いつも運のいい人のそばにいる、というのも一つの方法です。人の運の良し悪しは、科学的に見れば、もともとその人が持っているというよりも、その人の行動パターンによって決まると考えるべきでしょう。運のいい人のそばにいると、その行動パターンが似てきて、「運を呼び込む」ことができるのです。人はとかく、近くにいる人間の影響を受けやすいものです。運のいい人とできるだけ一緒にいるようにして、その行動をよく観察するのです。すると、まるで運のいい人と同じ行為をしているかのごとく、自分のミラーニューロンが活発化します。やがて、観察していた行動や振る舞いは自分のものとなり、自分も同じような行動パターンを取るようになるでしょう。考え方や物の見方も似てくるはずです。そうなったらしめたもの。「自分も運がいい」と思えてくるでしょう。仮に、それは錯覚であっても構わないのです。「自分は運がいい」と思い込むところが、運をアップさせるためのスタート地点だからです。

p93運のいい人は良い妄想をする
誰かに褒められたり、得をした時など、脳が喜びを感じるとドーパミンが分泌され、私たちに快感をもたらします。つまり、ドーパミンは意欲や快感を作る物質で、「生きる意欲を作るホルモン」などとも言われています。では、どうすればドーパミンは分泌されるのでしょうか。最も効率が良いのは、良い恋愛をすること。誰かに恋をして、その相手からも愛されている時には心がドキドキします。このドキドキが起こるということは、ドーパミンが分泌されている証拠なのです。そこで、私がおすすめしたいのが良い妄想です。あなたにもし片思いの人がいたら、その人と上手く行った時の事を妄想するのです。相手は俳優やタレントなどの有名人でもいいでしょう。とにかく心がドキドキする良い妄想をするのです。

p97運のいい人は目一杯の愛情を持って人を育てる
あなたの近くに、愛しいと思える、自分より弱い存在の人はいませんか。我が子や孫はもちろん、会社の部下や後輩、アルバイト先の教え子などでもかまいません。もしいるとしたら、その存在を目一杯の愛情をもって育てること。それがあなたの能力向上、ひいては、「運」の向上につながる可能性があります。誰かを育てることは自分を育てることにつながるのです。そして、それは実の子供かどうかは関係なく、他人の子供であれ、部下や後輩であれ、誰でも目一杯の愛情をもって育てれば、自分も共に成長できるのです。

p109運のいい人はあえてリスクなる道を選ぶ
これは、人間の脳が何の刺激もない状態より、リスクのある方を好むから。心理学でいう「強化学習」を自分に応用するのです。ちょっとリスクのある方が脳の報酬系が活発に働くのです。そこで、何かを選択する際にどれにするかで悩んだ時、あえて少しリスクのある方法を選んでみるのです。安心・安全な道より、ちょっと冒険の道を選んでみる。その方が夢中になれるし、脳が喜んで、結果も良いものになる確率が上がるのです。 

p116運の良い人は他者を思いやる
自分さえよければいいと考えるのではなく、きちんと他人のことを思いやれる人。ここぞという場面だけでなく、日々のちょっとした出来事の中でも、他人のことを思いやれる人でありたい、と考えているのです。実は、これができる人が運のいい人、ともいえるのです。自分さえよければいいと考えるのではなく、お互いを思いやり、みなで協力して生き延びようとする社会性をも持つことなのです。

p120運のいい人は一人勝ちしようとしない
生き残るためには他者を思いやる社会性が必要、と述べました。しかし、他者を思いやるだけでは生き残ることはできません。ではどうしたら、他者への思いやりを持ちつつ、勝ち続けることができるのでしょうか。そのコツは、勝ちすぎないこと。「過剰適応」という言葉があります。生き残っていくためにはもちろん、環境に適応する必要があります。しかし、過剰に適用してしまうと、それがかえって絶滅のリスクになってしまうことがあるのです。「最適より好適」という言い方もあります。最適はベスト、好適はベターという意味。「最適より好適」とは、「最適な選択をとると、一時期は勝てるものの、長期的なスパンで見ると滅びてしまう可能性が高い。よってベストよりベターな道を選ぶべき」という意味です。ある時代に一人勝ちした、頂点を極めた国や企業というのは必ず滅びています。勝ち過ぎると、勝ち続けることができないのです。そこで勝ちすぎない、一人勝ちしない道を選ぶのです。自分だけが生き残って、他は全滅しようがかまわない、という道より、自分も生き残るけれど周りも生き残れる道を選ぶ。周りと上手く共存できる道を探る。この方が結果的に、長く生き延びることができるのです。

p135運のいい人は利他行動をとる
どれだけ人のために生きられるか。自分の利益はひとまず脇に置いておいて、他人の利益になるような行動、いわゆる利他行動をどれだけ取れるか。これによってその人の運の良さは大きく左右される、と言えそうです。というのは利他行動を取ることで、人の脳には良いことがたくさん起きるのです。その一つは、脳の報酬系が刺激されること。他人のために何かをすると、「えらいね」「なんて素晴らしい人なんだ」などと、褒められたり、良い評価を受ける場合があります。人の脳は、褒められたり、他者から良い評価を受けると、現金を受け取った時と同じような喜びを感じるのです。つまり、脳は褒め言葉を「報酬」として受け取るのです。「他人に配慮できる人は運が良い」自分のことばかり考え、目先の損得にしか関心がない人は、配慮範囲の狭い人です。一方、自分のことばかりでなく、家族や友人、そして他人や社会全体の将来についてまで考えられる人は、配慮範囲が広い人です。研究の結果、配慮範囲の狭い人はある程度までは効率よく成果を上げられるものの、目先のことにとらわれて協力的な人間関係を築けないため、総合的に見てみると幸福感の得られない損失が多い人生になる、というのです。逆に、配慮範囲の広い利他的な志向を持つ人は、良い人間関係を持続的に築けるため、自分の範囲に盤石なネットワークを作ることができ、それが運の良さに繋がるといいます。自分のことばかりでなく、家族や友人を思いやること。家族や友人だけでなく、会社の同僚、部下、上司を思いやること。会社の同僚だけでなく、近所の人や、よく行くスーパーやコンビニエンスストアの店員さんにも思いを馳せること。運を良くするためには、このことが大事なようです。

p141運のいい人は他人の良さを素直に褒める
運のいい人は、他人を褒めるのが上手です。しかも、ただ褒めるのではなく、他人の良さを素直に褒めるのです。さらに、「すごいな」「素敵だな」などと思ったことを、すぐに本人に伝えます例えば友人の着ている服が素敵だなと思ったら、その場で「今日の服、凄く素敵だね」と言います。友人の考え方が素晴らしいなと思ったら「そういう考え方ができるって凄いね」と言うのです。他人を素直に正しく褒められる人は、他人から好かれるようになります。私たちも自分のことを褒めてくれる人を悪くは思いませんね。むしろ好感を抱きます。ではどうして、人は誰かに褒められると、その人に好感を抱くようになるのでしょうか。それは、もともと人の脳が誰かに褒められたり、評価されるという社会的報酬を好むからなのです。つまり、他人を素直に褒められる人というのは、その相手に社会的報酬を与えているわけで、当然、その相手から好かれるようになります。ですから、どんどん他人を褒めましょう。心の中で「素晴らしい」「凄い」などと思ったことは素直に口に出して伝えましょう。心の中で思っているだけではダメで、直接言葉で伝えることが重要です。 

p146運のいい人は短所には寛容になって長所を褒める
他人を褒めると言っても、やみくもに褒めたのでは逆効果で、いくつか気を付けなければならないことがあります。その一つは、正しく褒めること。二つ目は、表面的な軽い褒め方はしないこと。三つ目は、欠点には寛容になって褒めること。

p150運のいい人は不安と上手に付き合う
大抵の人は「できれば不安はなくしたい」と考えるかもしれませんが、不安は人が生きていく上で必要な機能、ともいえます。不安があるからこそ、人は備え、工夫し、努力できる一面があります。病気になったらどうしよう、そうならないために生活習慣を見直す、社会のリストラ候補になったらどうしよう、そうならないために精一杯努力する、将来夫が浮気をするかもしれない、その時のためにへそくりを貯めよう、などと言うように。

p155運のいい人は誰かを助けた時こそ「ありがとう」を言う
ここまで、運の良い人は他者を蹴落として一人勝ちしようとする人ではなく、他者とともに生きていこうとする人であることを述べてきました。運を味方につけるには、日々の生活の中で、他者を思いやり、理解し、助け、利他行動をとるのが大事、ということです。「ありがとうというのは助けられる側では?」と思うかもしれませんが、感謝の気持ちを持つべきなのは助ける側なのです。誰かを助けたり、誰かのためを思って行動する時に、もう一つ覚えておきたいのが「互酬性の原理」です。これは、もともと人間にはお互いに報酬を与え合う、お互いに報いるという性質が備わっているので、人は誰かから報酬を与えられると「お返しをしたくなる」というもの。誰かを助ける行為は尊いことですが、相手の気持ちに負担をかけていることも忘れずにいたいものです。「助けてあげる」というより、「助けさせてもらう」という謙虚な気持ちを持つことが大事、といえそうです。また、助けた相手からのお礼は快く受け取りましょう。「借り」を相手に作らせたままお礼を返させないと、その相手はずっと、「借り」を抱えた不快な状態でいることになり、しまいにはあなたを重たい存在と感じるようになってしまいます。お礼を受け取ることで、相手の気持ちを明るくしてあげるのも、とても大切なことなのです。 

p162運のいい人は具体的な目的を持つ
セレンディピティーとは、『広辞苑』には「思わぬものを偶然に発見する能力。幸運を招き寄せる力」とあります。もっと噛み砕くと、「偶然の幸運をキャッチする能力」と言えるでしょう。「もし幸運の神様がいるとしたら、その神様が放った幸運の矢をとらえる準備ができていたことだ」と私は考えています。その準備の中でも最も重要なのが、明確な目的を持ち、常に忘れないこと。セレンディピティーを発揮した人たちは、自分はこれをやりたい、これを達成したいという思いを強く持っているのです。逆に言えば、具体的な目的、目標がなければ何も始まらない。そもそも目的や目標がないところに、幸運の神様は幸運の矢を飛ばしようがないのです。

p166運のいい人は目的や目標を自分なりの「幸せのものさし」で測る
目的や目標を持つときに重要なのが、自分なりの「幸せのものさし」です。目的や目標も、自分なりの「幸せのものさし」で測って決めるのが大事なのです。そして自分の価値観が明確になっていない人は、他人の意見や一般的な価値観に影響を受けやすくなります。つまり、自分なりの「幸せのものさし」で計った目的や目標がないと、せっかくのチャンスや努力が無駄になってしまうのです。また、他人の意見や一般的な価値観に影響を受けて、お金や学歴・肩書き、容姿などの「道具」の使い方を間違ってしまう。そして、それが「不運」としかいいようのない状態を招いてしまうのです。

p171いい人はゲームを降りない
運がいい人は、マイナスの出来事が続いても簡単にゲームからおりません。負けが続いている時には最小限の損失になるよう努力し、次のチャンスに備えるのです。運が良い人も悪い人も、長期的に見れば、プラスの出来事とマイナスの出来事はほぼ同じ割合で起きているといえます。しかし運の悪い人はゲームを途中で降りてしまい、運のいい人は最後までゲームを諦めません。結果、運のいい人はさらなる運を手に入れ、運の悪い人はますます運が悪くなってしまうのです。つまり、運を手に入れられるかどうかは、その人がもともと持っている運の良し悪しではなく、「ゲームを降りるか、降りないか」の差にすぎないのだ、ともいえるでしょう。いつか来るプラスの時のために今何ができるかを考え、準備しておく。逆にプラスの出来事が続いても気を緩めずに、夢の実現に向けて邁進する。とにかくゲームを降りずに粘り続ける。これが最後に勝つコツと言えます。

p178運のいい人は脳が飽きっぽいことを知っている 
常に「もっとこんな工夫ができるのではないか」「こんな努力の方法もあるのではないか」などと新しいことを考えてみる。脳が喜びそうな新しい刺激を与える。そしてそれを楽しみながらやるのです。これが能は飽きさせない方法であり、目標や夢に近づく方法でもあるのです。

p183運のいい人はマイナスの出来事も引き受けてみる
彼らに共通するのは、自分にマイナスの出来事が起きた時に、決して自暴自棄にならないこと。もちろん一時は嘆き悲しんだり、苦しんだり、落ち込んだりもしたでしょう。とことん打ちのめされたのかもしれません。でもやけっぱちにならない。ふてくされたり、何もかも投げ出したりはしないのです。ある意味、マイナスの状況を一旦引き受けているのです。そして「では、どうするか」と切り替えている。一方、運の悪い人というのは、自分にとってマイナスの出来事が起きた時に、それにあまりにこだわり過ぎてしまいます。「ああ、最悪だ、もうだめだ」などと考えて、自暴自棄になる。全てを投げ出してしまう傾向があるように思います。よって、たとえマイナスの出来事が起きたとしても、その結果にあまりこだわりすぎない。マイナスな結果に抗うのではなく、その状況を一旦受け入れてみる。簡単なことではないかもしれませんが、まずはその努力をしてみる。そして、ではこのマイナスの状況をどう生かすかと考える。それができる人が運のいい人と言えるように思います。

p189運のいい人はいつも頭のどこかで夢を意識しておく
夢をかなえる人、セレンディピティーを発揮できる人というのは、常に頭のどこかで自分の夢や目標について考えています。夢は目標が叶った状態を、いつも思い描いているのです。そこで、まずは自分の夢や目標をはっきりとさせましょう。この時大事なのは、先ほども述べたように、自分なりの「幸せのものさし」で測った夢や目標を設定すること。一般的な価値観や他人の意見を鵜呑みにした夢や目標になっていないかを確認しましょう。夢や目標が明確になったら、それは常に頭のどこかで意識しておきます。といっても、脳は「忘れやすい」性質があるので、忘れないためにも「紙に書いておく」という方法も有効です。よく、夢や目標は紙に書いておくと実現しやすい、といわれます。手に入れたいものがあったら、その写真や絵を身近なところに貼っておくといい、ともいわれます。ここにも実は、脳内の神経伝達物質であるドーパミンが関係しています。ドーパミンは、人が幸せや喜びを感じると分泌されます。夢は目標を書いた紙や、欲しい物の写真を眺めるとき、人の脳は自然とその夢や目標が実現した時、欲しいものが手に入った時のことをイメージします。夢や目標を紙に書いたら、頻繁にその紙を眺めるようにしましょう。紙を見なくても、自然と夢や目標の実現後をイメージできるような状態になるまで眺め続けるのです。これである日突然、宝くじが当たっても安心です。使い道は既に決まっているのですから・・・。

p201運のいい人はより多くの人のために祈る
自分のためだけに何かをしても脳の中ではそれほど大きな変化は起きません。しかし自分以外の誰かのための行動をした時には、脳が「良い行動をしているな」と判断し、脳内に快感物質が出ます。つまり、私たちは自分のためだけより、誰かの為の行動の方が気持ちよく動けるのです。その誰かが多ければ多いほど、脳の快感物質は多く分泌されるでしょう。人は自分のためだけより、自分以外の誰かのための方が頑張れるのです。よって、何かを祈る時にはより多くの人のためを思ってみる。それが願いを叶えやすくするコツでもあります。

p214エピローグ
結局、運というのは、その人が元々持っているものではなく、生まれつき決まっているものでもなく、その人の考え方と行動パターンによって変わる、といえます。だとするなら、その人の考え方や行動パターンを決めるのをそのものを「運のいい脳」にしてしまえば良いのです。

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いかがだったでしょうか?運についての本ですが、運とは、その人の考え方と行動パターンで決まりますが、その指標を詳しく説明されている超良書でした。読めて本当に得した一冊でした。

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赤いフォントにしたところが、本書で特に読めてよかったなと思うところでした。紫色は特に重要性が高そうです。

まとめると、ごく大雑把に言うと、運がいい人というのは、誰にでも公平に降り注ぐ運をより多くキャッチできる人、またより、多くの不運を防げる人、あるいは不運を幸運に変えられる人でしょう。 「運がいい、ツイてる」と声に出していうことも、夢は目標・欲しいものは紙に書いて貼っておくと実現することも、他人に感謝をすると良い事も、その理由を科学的に説明することができるのです。例えば、運がいいと言われる人たちは、皆、色々な意味で自分を大事にしています。常識や世間一般の平均的な考え方に流されることなく自分の価値観を大切にして、自分を丁寧に扱っています。また、他者を思いやる気持ちも人一倍持っています。どんな時もひとり勝ちしようとせず、他者のために、そして他者とともに生きることを目指しています。総じていうなら、よりよく生きている。逆にいえば、より良く生きているからこそ、運も彼らの味方をするのでしょう。「自分は運がいい」と思い込みとセットにして持ち合わせたいのが、プラスの自己イメージです。自分ならできる、私ならできないはずがない、などでもいいのです。プラスのイメージに特別な根拠は要りません。根拠のない自信さえあればいいのです。結局、運というのは、その人が元々持っているものではなく、生まれつき決まっているものでもなく、その人の考え方と行動パターンによって変わる、といえます。だとするなら、その人の考え方や行動パターンを決めるのをそのものを「運のいい脳」にしてしまえば良いのです。という風にしました。

以上、科学がつきとめた「運のいい人」 中野信子(著)について取り上げてみました。

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ちなみに名著と言えば
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え 岸見 一郎 (著), 古賀 史健 (著)
完訳 7つの習慣 人格主義の回復(新書サイズ) 新書 スティーブン・R・コヴィー 、 フランクリン・コヴィー・ジャパン
人を動かす 文庫版 D・カーネギー  (著), 山口 博 (翻訳) 

自己啓発書は時間がないなら、この3つを読めばおよそは補完できると言われています。ほとんどの自己啓発書の思想は上記の著書から影響を受けているように感じます。上記3冊は内容すべてが素晴らしく、僕が一つずつピックアップする必要はなさそうです。読まれてない方は是非一読いかがでしょうか?

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というわけで脇村の日常で役に立つ技術ー雑記ブログ記事、次回もよろしくお願い致します。

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